
九龍の酒屋の前を通りかかると「この尿瓶ナニ?」だって、それは「デキャンタ」というものです。「お酒で尿瓶どうするの?」って、だから落語の禁酒番屋じゃあるまいし尿瓶じゃないんだってば。「ワインを入れてグラスに注ぐための急須みたいなモンだよ」と説明すると、「なんで?」って。「ワインは空気に触れさせると香りが立つんだってよ」とぴらにあ、「瓶からそのまま注げばいいじゃん」とママさん。「金持ちはそうやって飲むんだよ」とぴらにあ、「どうして?」って、「つまりね・・・」ってママさんの好奇心はまだ終わらない。もぅ、面倒くさいなぁ・・・