春の「箸蔵街道」を歩く～その4～

結局、箸蔵寺に花見参詣した足で、箸蔵街道をたどり、
終点のJR讃岐財田駅(香川県)に達したピジョンズ・パークは、
待つこと20分ほどで到着した各駅列車に乗車。
隣駅、JR坪尻駅(徳島県三好市池田町)まで、列車旅を楽しみました。

編成一両の列車はコトコトと新緑の谷を進み、
トンネルを3つほど抜けて、15分ほどで無人のJR坪尻駅に到着。
クルマを置かせてもらった箸蔵山ロープウェイ駐車場近くの
JR箸蔵駅まで乗っても、約20分の旅です。

人の足で往復すれば半日各かかってしまうのに、
コースは若干ずれるものの、列車なら往復40分。
乗り物は本当に、楽ちんでありがたいのです。

とはいうものの、行き当たりばったりとはいえ、
一応、JR讃岐財田駅で計画した通り、JR坪尻駅で下車。

そこから谷を這い上がり、落・中尾地区を経由して
箸蔵山(標高約600m)・箸蔵寺へ登り、昼に登った参道を下りました。

箸蔵寺からの下りでは、さすがに日も暮れ、小さなペンライトが頼り。
そろそろと歩いていると、森の奧で
ガサッと大型の獣(けもの)が動くような音がするのと同時に、
豚に似た鳴き声が案外近くで聞こえました。

それまでは、真っ暗な山道も結構楽しいと思っていたのです。

それが暗闇の中に、大きなイノシシの姿を想像してしまうと、
悠長だった足取りは知らず知らず早くなっていました。

登りは40分ほどかけた参道も、
下りは暗いにもかかわらず20分ほどで駆け下りていました。
その気になれば、できるものなんですね＾＾）。


▲JR讃岐財田駅。無人駅にゴミ一つ無く、掃除が行き届いていた


▲JR讃岐財田駅前。巨木が生きていた。クスノキの仲間で、タブノキというらしい


▲いよいよ小さな列車旅が始まる


▲緑の谷を抜け、トンネルをいくつかくぐると、スイッチバック式ホームの坪尻駅へ到着


▲行ってしまった…


▲JR坪尻駅も無人駅。他に降りる人は無く、列車が行ってしまうと怖いくらいの静けさが訪れた


▲コンクリートの踏切を渡って、細い山道を登っていく


▲国道32号へ登る道。思った以上に、細く、急で、そして長かった


▲国道32号に出て、落地区から鮎苦谷川を望む。ここを這い上がってきたのかぁ


▲ひょっとすると大歩危・小歩危の渓谷より深く険しいのではないだろうか


▲鮎苦谷川はZ型に蛇行し、深い渓谷の底を流れていた

This program is presented by pigeons-park.