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蝉谷神社と伝説の大杉

2011年06月08日 | 徳島の古刹・史跡

ナカ(徳島県那賀町)の木頭助は、旧木頭村地区にあたります。
当地は、マチの9割以上を森林が占めるナカにあって、ことに山深い地域で、
その山間集落に蝉谷地区があります。

冷たい山水が集め、澄んで流れる蝉谷川沿いの農・林道を
2kmほどさかのぼっていくと、平家平(標高約1603m)登山口へ続く
林道岩倉・蝉谷線と、蝉谷集落に続く農・林道の分岐が現れます。

そこから、向かって右手(北方向)に延びる農・林道を約500m登れば、
平家伝説が残る蝉谷集落に到着します。

ピジョンズ・パークが足を運んだ6月2日(木)、
徳島県が誇るブランド杉「木頭杉」の産地にある集落には、
数十本はすぐに数えられる、スギの大木に守られた蝉谷神社が鎮座していました。

境内で、ひときわ目を引く大杉が、鳥居と社の間に、すっくと立っています。

源氏の追ってを逃れて来た平家の落人が当地に落ち着いた際、
そこに植えられたものなのだそうです。

伝説が事実であるとすれば、大杉の樹齢は800年余り。
いまだ勢いを保つ木の生命力に感嘆し、
50mはあろうかと思われる大木を見上げて畏怖を覚えるのです。

そうして梅雨の最中(さなか)、しっとりと湿り気を帯びた大杉は、
春夏秋冬でどんな表情を見せ、どんな言葉を投げてくれるのか──。

ピジョンズ・パークは膨らむ興味を抑えられそうにもありません。


▲蝉谷川沿いの農・林道さかのぼっていくと、ひっそりと佇む蝉谷神社に出会った


▲境内でひときわ目を引くの“蝉谷神社の大杉”。平家の落人によって植えられたのだという


▲風の音も、虫や鳥の声も聞こえない。巨樹は、音を吸って生きているのかもしれない


▲30分ほど過ごした。まったく退屈は感じなかった


▲蝉谷集落を、夏の緑が覆っていく


▲道路を覆うように伸びてしまった柚(ゆず)の木


▲ここは、特産品“木頭ゆず”の産地だ。開き始めた花は、甘酸っぱい柑橘の香りがした


▲白地に青い文字。ぶっきらぼうだが、人情を感じた

This program is presented by pigeons-park.


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