偉大なピアニストを多く輩出している東欧
今回は、ルーマニアのラドゥ・ルプー
その音の美しさと心に触れる音楽は
多くのピアニストの間でも羨望の的で、
ルプーのコンサートには
こっそりと有名なピアニストたちが聴きに訪れたほど
Radu Lupu
1945-2022 ルーマニア ー スイス
千人に一人のリリシストと呼ばれる
モスクワ音楽院でネイガウスに師事。
リリシストという美点はルプーのほんの一面に過ぎず、
千変万化の音色、強靭なタッチ、強固な構築力、
人の心の奥底に触れる抒情が融合し、
魔法のような時を紡いだと評されています。
至宝の様な存在であり、同業ピアニストたちからも
羨望の的であったにもかかわらず、
性格的に商業主義と相容れず、次第に
レコーディングから離れ、
インタビューも拒絶するようになりました。
2019年にあらかじめ引退宣言をすることなく
静かに引退し、療養生活の中、
2022年にスイスの自宅で逝去しました。
Mozart Piano Concerto No 23 A major K 488 Radu Lupu Sándor Végh