音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ドイツへ行って帰ってきました

2008年06月21日 | その他
すっかりブログの更新が滞ってしまいましたが、
前回の津田ホールでのリサイタルが終わってわりとすぐ、
去年まで留学していたドイツの地を、16ヶ月ぶりに訪れに
旅行へ出掛けてきました。
その間、すっかり日本との連絡も滞ってしまい、
ご迷惑おかけした皆様には、この場をお借りしてお詫び申し上げます・・・


16ヶ月というのは、長いのか短いのか、
それは人生が長いのか短いのかという問いにも似た
答えの定まらないものなのかもしれませんが、
長らく住み慣れた土地へ再び久しぶりに訪れる感覚とは
一体どのようなものだろうかと、それを試したいのも、
今回の旅行の目的のひとつでした。




成田空港より飛行機に乗って到着したフランクフルト空港・・・
こう言ってしまっては、あまりに詰まらないのかもしれませんが、
事実、自分の正直な感覚としては、あまりに「普通」だったのでした。



まるで、今直ドイツに住んでいて、今から家に帰るかのような・・・



以前、ドイツに住んでいた頃から、
こうしてフランクフルト空港へ到着すると、
フランクフルト近郊に住んでいるドイツ人の友人(←70歳を越えた
元気な方!)が迎えに来てくれて、一泊ないし数日を、彼と彼のご家族と
一緒に過ごすことがあったのですが、今回もまた以前と同じように、
彼が空港へ迎えに来てくれたのも、自分に以前と変わらない感覚を
呼び起こしてくれた要因なのかもしれません。


あまりにもあっけないドイツへの「帰国」は、
それはそれで心地よいものでした。



やはりビールがおいしい。
ソーセージはもちろん、
チーズとハムとパンの質素な夕食もおいしい。
当初、日本人の夕飯の感覚からすると、夜に質素な食事というのは
あまりに寂しい気もするのですが、数回これを体験すると、案外慣れて、
久しぶりとなると、なんだかとても楽しめるものとなっていたのでした。


今回の旅行では、なんだかセンチメンタルジャーニーよろしく、
自分の良く知っている土地と人ばかりを訪ね歩いて、
目新しいものはほとんど無い旅となってしまいましたが、
これはこれで意味のあるものだったのだと思います。



二回の週末に演奏会も出来て、久しぶりの
ドイツでの演奏会の雰囲気を味わうことも出来たのでした。
とはいえ、
日本の演奏会の雰囲気と大きな違いがあるかというと、
あまりそうは思わず、いや、土地柄によって聴衆の雰囲気はがらりと
違ったりもするのですが、最近の自分がしている演奏の場を比べてみると、
どちらもあまり変わりなく、
生演奏の音楽を通じて一期一会の時空間を共有することに、
ドイツと日本の国境の差はあまり感じられないのでした。


違うけれど違わない、遠いけれど近い、
久しぶりだけれど久しぶりでないような
二つの相反するはずの感覚が渾然一体となっている不思議な様は、
まるで「色即是空 空即是色」の世界を垣間見るかのような
今回のドイツへの旅だったのでした。



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