音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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(続き6)◆《さくら横町》に魅せられて ~ 二つ目の中間部

2008年08月05日 | 中田喜直《さくら横丁》
歌曲《さくら横町》
二つ目の中間部、
曲全体を「ABACA」とするならば、
ここは「C」部、これがまた魅力的な音楽の連続です。




細かく見ていきますと、↓


・・・出ました、再び【3小節】・・・
3小節目に
●「poro rit.」そして
●上段には(V)という、歌い手のブレス(息継ぎ)の指示もあることから、
「会い見るの時はなかろう」
という歌詞が、3小節でまとめられていることは明白です。


せっかくそのちょっと前の再現部で↓
http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/07c24a438bb34675e0880af0d07fad6f
自然な【4小節周期】で調子よく行っていた音楽は、
ここで再び、以上のような作曲者の指示にもより、
再び偏りのある【3小節】に戻るわけです・・・


再び彼女に会い、見る、その時は
ないであろうことを悟る人の心理・・・?

【3小節】で、しゅん・・・とフレーズを閉じてしまうこの音楽は、
そんな心の機微を巧みに映し出しているのかもしれません。


ほんの微妙な小節周期の変異に、
音楽は、多大な表現を秘めていると
思わずにはいられません。


(つづく)



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