音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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(続き2)◆《さくら横町》に魅せられて

2008年07月21日 | 中田喜直《さくら横丁》
引き続き、歌曲《さくら横町》に
自分なりに迫ってみたいと思います。


曲はその後も、変幻自在に小節周期をかえてゆきます。

まるで、
風に散る桜の花びらの
予想もつかない無造作な動きのよう?

あるいは、
「ここにゐない」「君」を思う
揺れ動く心の機微が、音楽に反映されて
いるのかもしれません。


情緒溢れる美しい情景は、
音となって我々の耳に染み入ってきます。
我々日本人の感性をすれば、
この日本人作曲家、中田喜直先生、
そして作詞の加藤周一先生の心を共感することは
そこまで難しいことではないのではないでしょうか?

だって、同じ日本人なのだから・・・


――――――――――――――――――――――――――


ところで、この《さくら横町》、 
曲全体を「A-B-A-C-A」という形にとらえるならば、
つづく箇所は「B」の始まりとなりましょう。                ↓





●「想い出す 恋の昨日」までで【6小節】
●「君はもうここにゐないと」は【3小節】

・・・詩としても、
曖昧な文章でここで終わってしまう言葉の機微は、
音楽においては、
【3小節】という中途半端に短い小節周期と、
歌のパートにも書き込まれている「p(ピアノ)」という音量によって、
音楽として表現されます。

つづく【4小節】のピアノの間奏、↓

いやあるいは、
譜例の始めの小節は、もしかすると
前の歌のメロディーを引き継ぐ「4小節目」という解釈も
不可能ではありません・・・音楽は、
そう単純明快には割り切れないようです。

それがまた音楽の面白いところでしょうか。


(つづく)


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