音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆リストが望んだ「楽節感ある演奏」

2010年03月06日 | ◆一言◆
以下はF.リストの言葉だそうです


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同時に、ここにつけ加えさせて言わせていただきたいことがあります。

それは、
私はいまだ各所で行われているあの機械的な、拍子のうわずった、
ばらばらに切り刻んだ思い上がった演奏、つかみ損ないの演奏は、
できるだけ拒否したいとねがっていることです。

ただ特殊なアクセントを際立たせ、メロディーとリズムが描く、
色彩を完成させるピリオード的な(楽節感ある)演奏だけを、
事実をつかむものとして認めたいのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(フルトウ゛ェングラー著『音と言葉』)




音楽における「楽節感」の重要性を再認識させられる
重みのある文章だと思いました・・・

そんな自分は、つい最近まで
「楽節」という言葉を知りませんでした・・・

留学中、ドイツ語では「Periode(ペリオーデ)」という言葉を音楽においても聞くことがありましたが・・・

恥ずかしながらも我が身を通して確認された
日本語に訳された音楽用語「楽節」という言葉の不浸透は、
日本の音楽教育における致命的な欠陥を示しているのかもしれない・・・なぞと勝手に
恐ろしいことを考えてしまいました・・・









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◆芸術作品「有限~無限」 | トップ | ◆「プロムナード(回廊)」を... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。