あきさんの旅写真

海外旅行をした記憶のために撮った写真を、出来事と一緒に残しました。

山岳博物館とグルカ兵

2011年12月05日 | ネパール【2005年の旅】
2005年12月21日つづき

旧市街、ここから国際山岳博物館に行った。
各国の山岳関係者からの支援も受けたが、彼は日本の援助でできたと言っている。展示は山岳民族、アンナプルナ山系の俯瞰模型。登山の歴史と装備類。山の自然、日本人に関連した展示品などがある。




マナスル初登頂者の故今西壽雄氏の多くの登山用品の展示品などこの装備で良くぞ登ったもんだな。登るというより登攀だから。田部井淳子さんのコーナーもありました。また、日本人で初めてチベットに潜入し、チベット旅行記で世界的に有名な河口慧海氏のコーナーもあります。
ここの敷地内からマチャプチャレがよく見える。


聞くところでは、マナスルや、ダウラギリも見えるそうだが確認できなかった。
上の写真の下の方に民家が見えるが。
ポカラの南側の郊外に位置するが、この周辺の住宅地は今までの住居と違う。コンクリートの一軒家で3階建てが多い。
「あれらの家はずいぶん立派だが何で?」
「出稼ぎで稼いだ」
「出稼ぎって、何処へ。インドじゃないだろう」
「兵隊だ」
「傭兵か?」
「まーそうだ」
「グルカ出身か?」
「そうだ」
あまり多くを語らない。
グルカ兵は、イギリスがインドから攻めて来た時に抵抗した種族で結局イギリスはグルカの抵抗に、ネパールをあきらめた歴史がある。
今は亡きクィネルの本に傭兵クリィーシーの物語があるが、息子を狙撃兵として鍛えるのに年老いたグルカ兵を使ったことが書いてある。
グルカ兵はイギリス軍をして勝てず、調印締結のさいにイギリス軍はこのグルカ兵を自国の軍隊に組み込むことをネパール政府に了解させた。軍隊を退役したグルカ種族は傭兵となって外貨を稼いでいる。
ちょっと理屈っぽくなったが現実にそういう人がこの地に結果を残していることを見た。