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les 60 ans

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  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型AT限定二輪免許の話 (020) 「第二段階 ケーススタディ01」

2022-07-29 23:09:20 | バイク

 

 ヘルメット,手袋.中型8tMT限定免許を携えて2輪コースに入っていきます.

 日曜日の午前中.青い空と白い雲が私たちと車校をみおろしています.若い人が将来育っていくことをあらわす言葉が「青雲」.また若い方が将来自らの立身出世,目的の達成をめざすことを「青雲の志(こころざし)」といいます.私のまわりの教習生はそのような方々ばかりです.これから2輪免許を取得して,広がる大地を駆けまわるのです.

 一部にベテランの二輪車乗りが大型免許のために加わっています.それもまた自らの経験をもとに,制限のない世界へとその足を踏み入れているのです.

  私は?

  40年前の想い出にすがって,ここに立っているだけの「ノスタルジー・じじい」であるかもしれません.衰えた能力と限られた道具で.しかし上をむいて歩こう,いや走ろう.

  例え方がいちいち古いことで,周りの教習生と違うことがわかってしまいます.

 

 いつも通りの手足運動とストレッチからはじまります.そのあとで担当の指導員に名前を呼ばれてその場所に向かいます.今日は指導員2名と教習生2名です.免許証の確認,足が出ていないか確認.正しいヘルメットの装着.手袋をはめて前頭筆頭リード125に4人で向かいます.

 教習は1対1の二組で同じ行動をとります.第一段階と同じに,指導員の後をついて2輪コース内(波状路,スラローム,平均台(一本橋)をかこんだエリアを回ります.最初にスラロームです.これはみきわめ以外の時間すべてで行います.小型ATでも行います.

  指導員「@@@さん 肩肘をはらずに,わきを締めてください」 いったいいつ私の乗車姿勢をみているのでしょう.プロというのは違います.

 スラロームのあとが平均台です.わきを締めて,前方を向き,しっかりとシートにすわって乗っていきます.今日は後輪も乗れています.しかし途中で落下です.

 これを繰り返してから,松の木のほうに向かいます.前述のように松の木のわきに「急制動」のスタート位置があります.いよいよ新しいことを始めるのです.

 一人の指導員が急制動の説明をした後に,先にゴール地点へと向かいます.もう一人の指導員が教習生2人のわきに立って(二輪にまたがって),出発の合図をします.先に出るのがもう一人のほうです.加速をして,2本のパイロンの先で止まるのが見えます.

 指導員「では@@@さん.向こうが合図したらスタートしてください ブレーキは両手でじわじわーとかけてください」 パイロンのわきにもう一人の指導員が二輪車を降りて立っています.片手をあげた合図がでました.右手をひねってスタートです.

 この教習のことは教本,別途購入した「普通二輪免許パーフェクトBOOK」なる本で予習しています.小型二輪は30km/h以上の速度で2本のパイロンの間を通過し,その通過した直後にブレーキをかけて8m以内に停まるのです.第一段階の1時間目「あの距離はスクータではとまることができません」と言われた距離を止まらなければなりません.パイロンを通過するときに30km/hを出している状態を維持するためには,32-35km/hくらいの速度が必要です.

 右,左に首をふって後方確認.両手をハンドルに握りしめて発進です.速度計はなかなか上がりません.25km? もっと出さないと.30km.速度計の針はやっと35kmを示しました.2本のパイロンが近い視野に入ってきます.おそらく両肩は上に張った状態です.