わがままZyZyの徒然日記

ペットロスから復帰中の父たまに娘が日々の出来事や想いを書いてます
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読む価値がある

2020-01-21 17:13:02 | なんでもかんでも
とっても面白い、というか、興味深い本だった。
 
著者は原子力が専門の工学博士の方らしい。でも略歴を見ると、研究者と言うよりコンサルとかシンクタンクとか、そっち系の方みたい。ビジネスや自己啓発とか、その類の本もたくさん書いてる。

それでも、元々が科学者だからか、量子科学的な話も出てきて、「お、科学的に説明してくれるのか?」と、読み始めた時はちょっと期待した。
でも、そういう話題が出てきたのはほぼ前半の一部くらいで、あとは主に"心の問題"的な話。
範疇としてはいわゆる自己啓発本の域は出ていないのかな~、というのが率直な感想。
それに、一歩間違えると"アブナイ本"って感じがしなくもなかったなw。
それでも書いてあることについては、儂的には十分納得できることがほとんどだった。

そして読み終わっての一番の感想は、「まるで仏教書みたい」ということ。
「量子物理学では我々の目の前にある"物質"というものは、本来、存在しない」って"色即是空"みたいだし、「二項対立の思想には限界がある」って"不二の法門"みたいだし、「"願望の祈り"ではなく"全託の祈り"」って、"南無"みたいだし。
それ以外にも実際、"唯識"とか"悪人正機"とか、仏教のことも出てくるし。

もっとも、こういうテーマだと、やっぱり仏さまが言ってるようなことに帰着しちゃうのかなあって思った。

ただこの本、量子科学とか心理学とか、そういう"科学的なもの"に少々無理に結びつけ過ぎかなという気がしないでもない。
「なぜ、最先端の科学の知見と、最古の宗教の直観が一致するのか」という表現が出てくるんだけど、これにはちょっと違和感を覚えた。
仏教を信じてる儂的には、量子科学などというまだまだよくわからないことがたくさんある"科学"による説明がなくても、ただ仏さまの言われていることだけで十分かな。
そういう意味も含めて、儂的には十分に読む価値がある本だと思った。

儂、これでも自然科学の一分野を勉強してきて、かつては研究者の端くれ(の端くれのそのまたずっと先の方の端くれ程度だけど)だったこともあるので、基本、科学的、客観的に説明できないことはあまり肯定できない方。
「それでよく仏教なんか信じてるな~」なんて声も聞こえてきそうだけど、それとこれとは違うのよね。
だいたい、今の人間の科学なんて、この世の真理に比べればそれこそ極微塵みたいなもので、わかってないことだらけでしょ。
だから、「科学で証明できないことはすべて否定」というのは、人間の傲慢というものだと思うわけ。
科学的に正しいことと心で信じることは違うのよ。

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2 コメント

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Unknown (mamesuama)
2020-01-21 19:12:28
人間って科学で説明できないことを怖がったりスピリチュアル視してしまうイメージです(〃ω〃) 全てを知る必要もないのに、理解できなければ怒るしたいへんだなあって思います(°▽°)

私ごときの脳が考えていることですが、お釈迦様の世界は一元的でシンプルだと思っているので、本質を見つけてシンプルにしてくれる科学は似ているなーと思っています(°▽°)
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>mamesuamaさん (Tristan)
2020-01-21 19:41:24
>人間って科学で説明できないことを怖がったりスピリチュアル視してしまうイメージです
その通りですね。これが霊感商法につながると、時々教えをいただいているご老師がよく言われます。

確かに、今の量子科学で言われていることは仏さまが言われていることと一致することが多いと思います。でも、その量子科学自体が「怪しい」と言われてたりするので、将来それらが実証されれば、宗教も科学的に解明されるのかもしれないんですけどね。
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