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隊長のエンヤコラム 音楽家と私 その3 『ライ・クーダーと私』

2007-09-01 10:43:26 | 隊長のエンヤコラム 音楽家と私
その昔、『今夜は最高』という音楽バラエティー番組が、土曜日の夜にありました。
そのスポンサーであるパイオニアのカーステレオのCMに、スライドギターに絡みつく何とも物憂げな声が印象的なBGMが流れていました。
その曲が場末のニューヨーク的な映像に、ぴったりフィットしていたんです。
私はすぐその曲が収められているレコード『スライド・エリア』を買いました。
これがライ・クーダーとの出会いです。
彼が取り上げる楽曲は古い。
それをある時はロック、ある時はフォーク、時にはソウルフルな味付けをして、私に聞かせてくれましたね。
以来、彼は私のルーツ音楽探検の先生になっていきました。
暗くスローテンポな曲よりも、明るくリズミカルな曲に使うスライドギターが、とっても新鮮でした。
彼を聞けば音楽の旅が出来ることを発見した私は、クレジットに彼の名があるレコードを、片っ端から探しまくりました。
結果、私の音楽指向は、蜘蛛の子を散らす如く無秩序に拡大し、芋蔓式にいくらでも出現する楽しい音に、次第に財政的恐怖を感じました。
テックス・メックス、ケイジャン、ハワイアン、ラグタイム、ジャイブ…。
ああ、どうしてくれよう。いくらお金があっても足りないではありませんか!
更にまずいことに、彼は私にとんでもない人を教えてしまいました。
奇才にしてキング・オブ・ポリエステル、デビッド・化け物・リンドレーその人であります。
常に真面目で学究的なレイに対し、「これ、良いじゃん」というリンドレーの音楽に対するアプローチが、その風貌と共に私を虜にしていきました。
その顛末については、『リンドレーと私』に続くでありましょう。
いつになるかはわからないけど・・・

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