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隊長のエンヤコラム 音楽家と私 その10 『スタッフと私』

2007-09-01 11:33:21 | 隊長のエンヤコラム 音楽家と私
そもそも何故バンドをやる時、ギターを2人にし、インストの曲ばかり作ったのか? それはひとえにスタッフを真似たかったからなんですね。
ああいう音楽がやりたい、ああいうグルーブ感が味わいたい、それだけを思ってペンギングラブは始まったのでした。
そう、グルーブ感。うねって弾んで一丸となる瞬間の楽しさを、私はスタッフから学んだといって過言ではありません。
特にかのリチャード・ティーの紡ぎ出す音に、どんどんかぶれてしまいました。
クロスオーバーとかフュージョンとかいう音楽が全盛だった時代、メリハリのあるリズムに格好良いメロディーライン、バカテクな楽器演奏が、我が国を席巻していました。
楽器屋みたいにシンセを並べたキーボード、アタッチメントで足の踏み場もないギター、何かといえばチョッパーするベース、シンコペーションだらけのドラム、気障なホーン。
しかしそれらはジャズばかり聞いていた人、ロック一辺倒だった人も惹き付けました。
その中でもスタッフの音は独特でしたね。ジャズやロックの香りよりも、R&Bの雰囲気を色濃く漂わせていたのです。
テクニックを全面に押し出さないで、バンドトータルのうねりを醸し出すセンスが、他のバンドとは一線を画していました。
メンバーはいずれも手練れの百戦錬磨。やろうと思えば何でも出来そう。でもそれをしない。
当時の他のバンドが血気盛んな若者なら、スタッフは酸いも甘いも知っている大人に感じました。
今となっては恥ずかしい程真似をした当時の私にとって、彼等の3枚のレコードは、音楽の道標であったのかも知れません。
でも今スタッフを聞いて痛切に思うのは、ゴードン・エドワーズのもこもこベースの威力です。
一見一番テクがなさそうな彼こそが、強者達をR&Bコーティングしていた気がしてならないのです。

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