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隊長のエンヤコラム 音楽家と私 その12 『ジョージ・ハリスンと私』

2007-09-01 11:44:48 | 隊長のエンヤコラム 音楽家と私
結局何故私はあの4人の中で、ジョージが一番好きになったのでしょう? 
映画『ハード・デイズ・ナイト』の中でファンの大群に追いかけられ、すっ転んだからか、『ヘルプ』の中で一番素敵な部屋に住んでいたからか・・・
確かなことは、彼が作る音楽に惹かれただけではないということであります。
J&Pの如く抜群の才能とカリスマ性と歌唱力を持つわけでもなく、みんなに愛される通人タイプのRでもありません。
才人と大人にはさまれた青年、それが私の感じるビートルズのジョージでございました。
姑息な位に売れ線のメロディーラインを自由自在に操る技も、自らの存在そのものを表現手段にしようとも思わない、ベラベラ喋るよりは黙ってる人、それがジョージでありました。
でもそのうち、この人ほど色んな意味で野心とか欲とかに無関心な人はいないんじゃないかと思い始めました。
彼のギターは弾きまくりというよりはリフの延長、ボーカルさえも全面に出し過ぎません。
何かを突出させることなく、トータルサウンドを常に考えているんです。
音楽以外のガーデニングやカーレース、映画製作においても、自分を決して表面に出さない。
主夫宣言もしなければ学校の先生もしない。それでいてラトルズに顔を出したかと思うと、ウィルバリー兄弟などと名乗ったりするんです。
きっとジョージこそがあの4人の中で一番頑固で自分に厳しく、私達一般ピープルから一番かけ離れた存在だったんですね。
で、多分ジョージはいつも祈っていたんです。インドの神様か音楽の神様か自然の神様か分かりませんが、祈っていたと思います。
繰り返しの多いメロディーラインも、独特のスライドギターも、その一環だと思うんです。
91年の来日公演で見た彼の姿は、ミュージシャンなどというジャンルを超えた気配をたたえておりました。(合掌)

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