今日はメロママのひとり言です
先日、薬局の前の道路で、メロと車を眺めていました。
最近車や電車などにとっても興味があるらしく、実際走っている車、バス、トラックなどを見せると、ずーと見てるんです
そこへ一人のおばあちゃんが・・・。80歳は超えているだろうとお見受けしたのですが、足腰はお元気そうで、笑顔がとっても素敵なおばあちゃんでした。
メロと私に気がついて、
「こんにちは
」
と声をかけてくださいました。
するとメロは・・・いつものごとく深々とおじぎ
それを見ておばあちゃんはとっても感激され、
「ま~
こんなにきちんとご挨拶できる子は初めて見たわ~!かわいいわね~」
と何度も言いながら薬局へ入っていきました。
薬局の中からもメロの様子を微笑ましくご覧になっていて、私もとても嬉しい気持ちでいっぱいでした。
そして薬局から出てきたおばあちゃん。
帰り際に又メロと私のもとへやってきて、
「さようなら!」
と言いました。
するとメロはやはり深々とおじぎして、「ばーい
」と手をふりました。
おばあちゃんはそれを見てこう言いました。
「あなた、この子を大事にせにゃいかんよ
こんなかわいい子を・・・大事に育ててやってな。私なんか・・・子を産めんかったんよ。情けないな・・・
」
私は、かける言葉もありませんでした。
今の時代、女性に対する差別的発言には、女性ならずとも目を光らせている人がたくさんいるけれど、おばあちゃんが生きた時代、子供を産むことの出来ない女性はダメなんだ!と平気でいう人がたくさんいたんでしょう・・・。おばあちゃんはその言葉にどれだけ傷ついてきたのだろうと思うと、言葉を失ってしまったんです。
涙を流して、メロを大事に育てて欲しいと言ったこのおばあちゃんの言葉、一生忘れないと思います。
今でも、「子供がいてこその家族」とか「子供を産まない女性の生き方は・・・」「二入目はまだなの?」などなど・・・心ない言葉を耳にしますが、メロを産み、母親となってますますそういう言葉に敏感になり、そして激しい憎悪をおぼえるようになりました。
おばあちゃんの言った「情けない」という言葉。ずっとそう言われ続けてきて、自分でもそう思うようになってしまったんでしょう。本当にひどいと思うし、同じ女性としてとても悔しいです。
おばあちゃんのためにも、メロを精一杯の愛で育てていきたいと思います。
そして、何らかの理由で子供を持たない女性、持てない女性のためにも、自分がそういう場に出くわした時、しっかり発言できるようにしていきたいと思いました。