minority resistance

pcfx復活ブログ

堀江美都子とか

2011年06月17日 | おんがく
「アニメソングの女王」と言えば堀江美都子だ。若い人が知っているかどうか知らないが、昔は
多くのアニメ番組の歌を歌っていた一人だ。

特徴は純粋に「声がいい」「歌がうまい」という事だろうか。昨今の歌手と違い、伝統的な歌唱
教育を受けていた人なので、基礎のしっかりした安定した歌声が魅力だ。もう一つの特徴は、
「しゃくり歌い」の元祖っぽい事だ。しゃくり歌いとは、歌の末尾をシャクリ上げるように発音
する歌唱法だ。作曲家がそのように歌うように指導した事で定着したそうだ。


さて、70年代産まれ前後の者にとって、アニメを見れば多くの確率で堀江美都子が歌を歌って
いたので、知らない人は少なかろう。特に少女向けアニメの歌では多い。

どんな歌を歌っていたかなどはググってもらうとして、ここではpcfxが特に好きだった歌について
だけ書く。やはり1番に思い出すのは「ハロー!サンディベル」のエンディング曲、「白い水仙」
だ。哀しげなイントロと共に始まるこの曲は、すぐに嬉しげな雰囲気に変わり、そして明るく
高揚した気分の展開になる。まるで少女のお天気屋な気分の変化そのものだ。作曲の渡辺岳夫が
如何に天才だったかがよくわかる曲の一つだ。この曲に乗せて歌う堀江美都子の歌は、長年に
渡って渡辺岳夫の曲を歌ってきただけあって、作曲者の意図する所を余すことなく歌いあげている
と思われる。少女向けアニメの曲はオープニング曲よりもエンディング曲に名曲が多い。pcfxは
カラオケに行くと必ずこれら少女アニメのエンディング曲を歌って、周囲をドンビキさせる事に
毎回成功している。ヤレヤレ、これだから物の価値のわからん奴らは・・・

基本歌唱力が高い人は、どんなジャンルの歌を歌わせてもうまいが、その真価はやはり名曲を
歌うときに最も輝く。堀江美都子が今っぽい曲を歌ってもうまいが、そこにはさほどの感動は
ない。要するに今っぽいのは曲がダメということなのだろうか。


80年代後半になると、アニメソングの歌手が多様化し、堀江美都子一辺倒ではなくなった。その
ため声優業にも進出することになり、数々の仕事をこなした。それ以前にも声優の仕事はしていた
ようだ。個人的にはララベルの声が気に入っている。昨今の萌えアニメで堀江美都子を起用する
猛者がいないのも残念で仕方がない。きっと今時の声優よりもいい仕事をするだろうに。


「さすらいの太陽」の「心の歌」を「けいおん!」でカバーしないのも手落ちだ。あの手の
アニメの元祖だというのに。



そんなわけで、これを読んだ機会に今一度、堀江美都子の再評価をしてみてはいかがだろうか。
アマゾンでアニメ・特撮の歌がテンコ盛りのCDが売られている。買って聞いて絶対に損はない。
むしろ「ゆとり世代」にこそ堀江美都子を聞いてもらいたい。そこには最近見かけない「本物」
があることだろう。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミッチ (jacs)
2015-08-26 21:09:19
初めまして。

堀江美都子さん大好き、ってことでこちらに辿り着きました。「白い水仙」は名曲ですね。私は円卓の騎士物語 燃えろアーサーのエンディング「花のなかの花」とか、一球さんのエンディング「一球さん」なんか大好きです。勿論、「明日が好き」も言わずもがなです。やっぱり、EDには名曲が多い。

先日、ももクロちゃんたちとミッチが歌っていました。以前と変わらず、ツヤツヤでキラキラした声は健在。最近のアニメでも、是非ミッチの歌声を流して欲しいと思います。本物を若い皆さんにも見せて(聴かせて)欲しいですね。
返信する