年を取ってくれば何回も同じ事を言うことは日常茶飯事かと思う。
自分だって、一度話したことを忘れて同じ事を同じ人にまた話したりすることがある。
でも途中で気がつけばまだいいほうかな?(笑
実は度々登場する私の生徒さんのじいちゃん。
正直、PCの教えはすっかりと忘れてしまっている事の方が多い(笑
でも!PC以外の事なら全く問題ない。
これはある種、PCは覚えにくいという拒否反応から来ているのでは?と思う。
政治を語らせても、野球を語らせても実に様々なことを知っているし話をしていても面白い。
そんな私たちの授業の様子をいつもそばで見ているばあちゃん。
ばあちゃんはじいちゃんよりも10歳も年下だから、当然動きもシャキシャキしていて口も達者です。
おしゃれでとても70歳を過ぎた人には見えない。
そのばあちゃんに何だか変化が。
話している最中に何度も同じ事を繰り返す。
今聞いたことを初めて聞くようにまた聞く。
電話の応対を見ても
「総会の日はいつでした?ああ、27日ね。」
と次の話に移り、またちょっとすると
「そういえばの総会の日は決まったの?」と・・・。
これは・・・普通に繰り返す話とはちょっと違うぞ・・・。
こういう変化を感じたのは今年になってからです。
変だな?と思いつつばあちゃんも年取ったな~くらいしか最初は思わなかったけれど、でもこれは確実に違うと私は思い始めてます。
じいちゃんとばあちゃんには子どもがいません。
だから10歳以上も年上のじいちゃんがばあちゃんの介護をするなんて到底無理。
親戚も近くになく、じいちゃんちを訪問する若い人と言ったら私くらいのもんです。
あぁ・・・どうしよう・・・。
もしもアルツハイマーだったら・・・。
痴呆症だって大変だ。
よくニュースで介護に疲れて80歳を過ぎた人が自分の妻を、夫を殺したりする事件が載っているが、本当にそのくらい大変な事だと身近にいて思う。
こういう場合の福祉は一体どこまでやってくれるのだろうか?
たとえば介護保険一つ使うにしても、その書類や手続きは大変でとてもじいちゃん一人では出来るはずもない。
今の親は子どもには面倒はかけないと子どもに頼らないで生活している人が多い。
でもそれは元気だからやれることだし言えることだ。
もしも、動けなくなったら。
もしも、自分がわけがわからなくなったら。
そしていつまでも結婚しないで独身を通している人たち。
今は自由で楽かもしれないけれど、年老いた時に一体どうなるの?
年を取り体が老化し、一つずつ不自由になっていった時、そこに家族という支えがあることがいかに大事なことかと思います。
でもじいちゃんばあちゃんのように高齢な夫婦が二人で暮らしている例はいっぱいあるでしょう。
こんな場合は一体どうしたら?
私で出来ることならなんでもしますが、きっと私の手には負えなくなるかもしれません。
生きていくってことは、本当に大変です・・・。