醍醐味

先日のお客様の話。

先月から、カード利用明細に覚えのないものがある、として利用伝票調査を受け付けた。81歳の男性。

4/8の3456円　飲食店の利用。

取り寄せた伝票には、焼鳥屋の店名が。
しかし覚えがないと言う。
焼鳥屋がある商業施設の名前を言っても、そんなとこ知らない、行ってないとの主張。
キャッシングもかなりご利用されてるのに、そんなカード持ってない！と。

いろいろ勘違いされてることを説明して、カードの所有には理解を示したものの、焼鳥なんて食べてない！の一点張り！

焼鳥屋だけど、焼鳥とは限らないから、なにか飲食されていないか確認。
だいぶ前のことだし、覚えてないと。

そこで、焼鳥屋の利用日と同じ日にキャッシングを利用してることを問い詰め、「カードは手元から離したことはない。人に貸したこともない」ことも確認したうえで「同じ日にキャッシングは自分で、焼鳥屋は他人利用はあり得ないでしょう」と突っ込む。
「う～ん」と唸るお客様。

埒が明かないので、直接お店にいって確認してください、とお願いする。

「わかった」

しばらくして、電話が入る。

もごもごと「支払う」と。
どういうことか、なにか思い出しましたか？と聞くと

「私、几帳面なとこあって、日記をつけてるんです」
「日記に(カードを使ったこと)書いてありました」

几帳面なら早く日記見てよ～！


でもね、このお客様、81歳なのにお仕事してるんですって。
あと、外出が多い。
物忘れはあるけど、ボケてない。

家に籠って他人と会話する機会がないとボケるケースが多いのかなと思う。
あと、大事なことは、社会性があるかないか。
どこかに属してると一般常識的なことが保てたりできるけど、独り暮らしで他人と関わらないと独特の主張が生まれるみたいな気がする。これ、すごく大事なことなんだな、と。

今まで独自の主張をされるご高齢の方も、独り暮らしで他人との接触がなさそうな方が多い。

私もおばあちゃんになっても働こう、
そして、誰かと会ったり、話したり人間関係を絶やさないようにしよう。

そんなことに気づかされ、お客様対応の醍醐味？も味わわせていただいて、私は幸せもの。

そしてお客様対応は最近失敗がない。今回も心のなかで「よっしゃー！！」ってガッツポーズしました～。