こんばんは。今日はPARC Audioのちびっ子5cmウッドコーンの速報です。
やっと手配していた切削加工のフレームを使ったサンプルユニットが届きました。このフレームはPARC Audio初のオリジナルフレームということもあり、かなり頑張って設計したものですが、出来上がった切削フレームは予想を上回る素晴らしい出来で、ちょっと驚きました。中国もなかなかやるもんです。
写真ではなかなか質感みたいなものが伝わりにくいかと思いますが、並んで写っているオリジナルの鉄板フレームサンプルとの差は十分感じていただけるのではと思います。今回は切削ということで、表面の仕上げはされていませんが、最終的にはシボをつけますので、更に質感がアップするのではと期待しています。
で肝心の音ですが、かなりヤバイです! もちろんいい意味ですよ!
鉄板フレームからの変更ですので、ある程度の効果は予想していましたが、その差は私の予想をかなり上回るものでした。一言で言うと5cmとは思えないような生意気なバランスと質感で鳴っています。オリジナルの鉄板フレームサンプルもかなりいい出来と思っていましたが、この新しいサンプルを聴いてしまうと、音が窮屈な感じというか、やはり5cmの限界を感じてしまいます。今回の新サンプルの最大の良さは、そのしっかりとした中低域と、5cmとは思えないような落ち着いた鳴り方で、おそらく多くの方が驚かれるのではと思います。
弱点としては強いて言えば、旧サンプルと比較して落ち着いた分パワー感的には少しおとなしめに聴こえるという点で、他社モデルなんかとパチパチ切り替えて聴かれるとそういう印象を持たれるかも知れません。この辺はお兄ちゃんの8cmウッドコーン(DCU-F101W)と似ているところがありますね。でもその質感の良さを考慮すれば個人的には現状でも十分OKかとも思います。もちろん、量産までにまだ時間がありますのでこのパワー感についても質感を維持しながらもう少し料理してやろうと考えていますので、是非お楽しみにしていてください。
↑ 新フレームでは、ダンパー下のエアー抜き対策もしっかりやっています。この点では、お兄ちゃんのF101WやF121Wよりもいいフレームですね。他にもちょっとこだわりがあるのですが、それは次回また。
↑ 旧フレームではダンパー下の対策はありません。
ということで、早速金型の正式発注を行うことに決定しました。このユニットの詳細については、またぼちぼちとお知らせしていきたいと思います。では短いですが、今日はこの辺で。
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う~む、写真からでも気迫が伝わってきますが、このちっちゃな大物を壁面一杯に配置したサラウンドとか、ベッドの四隅に配置してリラクセーション用にとか、いろいろ夢はふくらみますが、残念、いつ試聴できるかなぁ、というところです。
このユニットなら、なるほどアクティブ・スピーカーやらメモリー・オーディオのdockにもいいかもしれませんね。ただし、純良なアンプに限りますから、たとえば、サウンド・デザインとのコラボレーションで、従来のおもちゃのようなdockを蹴散らすような製品が出現したら、さぞ愉快だし、音楽に興味をもちはじめた中学生や高校生にも手にとってもらえる値段で「良い音」を覚えてもらえば、いずれ芽は大きく育つことでしょうね。
ユニットが小さいためか、端子台が大きくみえますね。エンクロージャへの取り付けは単なる丸穴だけではだめなのかな?(ツィータのように端子台分も削る必要あり?)
ミニミニステレオシステムとして試してみたい逸品ですね。楽しみです。
>いつ試聴できるかなぁ、というところです。
順調に行けば、正月ごろにはプロト品のデモ機が店頭で鳴っているかも・・・・。
>ただし、純良なアンプに限りますから、たとえば、サウンド・デザインとのコラボレーションで、従来のおもちゃのようなdockを蹴散らすような製品が出現したら、
石田さんにこんなクラスの話をしても多分一笑に付されるかも・・・。(^^;
でも本音を言えば、ありきたりの小型アンプを使ったとしても、この子ならきっとみんなが分かる違いを聴かせてくれると思っています。(生みの親の私だけでもそう信じてあげないと、この子がひがんじゃうので)
ご指摘のように若い人にも是非「良い音」「楽しい音」を感じてほしいものです。
>お兄ちゃんの8cmに比べると木目が見える部分が割合的に大きいですね。かっこいいです。
そうなんですね。私も見た目のバランスでは圧倒的にこっちの方が好きです。最大の欠点は、金型償却があるのでやはり価格かなぁ。現行の5cmユニットはほとんどが安いユニットですからねぇ。販売店様からも言われました。「5cmユニットをメインとして真剣に購入する人はいないから、あまり高額なユニットはどうかなぁ・・・」と。
>ユニットが小さいためか、端子台が大きくみえますね。
そうなんです。最初の端子はかなり小ぶりで、何回か使ってるとポキンと折れたりしてましたので、最終的には他のPARCモデルと同じものを頑張って使うことにしました。
>エンクロージャへの取り付けは単なる丸穴だけではだめなのかな?(ツィータのように端子台分も削る必要あり?)
正解です。これは我慢してください。
>ミニミニステレオシステムとして試してみたい逸品ですね。楽しみです。
はい、最後の追い込み頑張ります。
5cmユニットの話題でないので申し訳ありませんが、御社10cmウッドコーン使っていて気になることがありまして。。。何時か機会がありましたら別スレッドでご教授頂ければと思い投稿しました。
1.スピーカの能率と音楽再生能力について
高能率のスピーカユニットを大き目の箱に入れて鳴らすと、音楽が近いように感じられるます(アルティック604Eや三菱の2S-208がこんな感じ)、一方、低能率のスピーカは美しく作られた音というイメージがあります。高能率スピーカユニットがなぜ現代に甦らないのか理由があるのでしょうか?(イメージは能率100dBのスピーカーユニット)
2.シングルユニットvs.マルチユニットの音像空間合成能力について
ユーザー評価で記述しておりますが、10cmウッドコーンは聴き疲れしない音で満足しているのですが、一方、音像空間合成(左右の広がりは良いのですが、前後の音像)に少し不満があります。しかしながら、他のユーザーの方は3Dに定位して。。。というコメントもありますので、シングルコーンを上手く鳴らすコツがありましたらご教授頂きたく。なお、定性的にマルチユニットの方が音像空間合成に優れている場合は、なぜそうなのか、ご教授頂きたく。宜しくお願い申し上げます。
>首を長くして、他社の20cmウーハーの購入をがまんして、待ち望んでいるのですが?
お待たせして申し訳ありません。開発自体は進行中で、今も試作ユニットが販売店様でテスト中だったりします。ただ残念ながら年内発売は絶望的で、早くても春前にできればという感じです。現在最大の悩みは、ウーファーでいくか、フルレンジでいくか、それともコアキシャルまで仕上げるかということです。20cmクラスは市場がとにかく少なく、また価格も今の予価では実売で2万円代後半(1本)と決して安くないので、なかなか簡単には決まりません。そのため、発売してもおそらく数十台の限定販売ということになりそうです。ただ現在開発中のものは新タイプのウッドコーンで、性能面ではかなり面白いものなので、何とか頑張って発売できるよう頑張りたいと思います。
>ただ現在開発中のものは新タイプのウッドコ
>ーンで、性能面ではかなり面白いものなの
>で、何とか頑張って発売できるよう頑張りた
>いと思います。
え~、ウッドコーンの20cm……さぞや凄いでしょうねぇ。しかし、こうなるとハコもあだやおろそかにはできそうにないし――また煩悩が増えそうです。
しかし、中国生産でコストを抑えて、とやり取りを続ける内に、代表は「中国スピーカー界の父」と呼ばれるようになったりして。
P.S.
前回はハンドル名がなぜか一字を残して消えてしまってました。失礼致しました。
>高能率スピーカユニットがなぜ現代に甦らないのか理由があるのでしょうか?
最大の理由はそのコストと、スペースの問題ではないかと思います。私は高能率というよりは大口径がポイントではと思いますが、大口径でないと決して出せない音があるのは間違いないと思いますが、例えば38cmのユニットを購入されるユーザーの方が何人いらっしゃるかということを考えると・・・。
>一方、音像空間合成(左右の広がりは良いのですが、前後の音像)に少し不満があります。
率直に申し上げさせていただくと、お使いのシステムはPARC用に設計されたものではなく、むしろPARCとはかなり性格の違ったユニット用のものですので、一般的に言ってユニットの実力を100%出せているかについてはかなり疑問があります。(というか、出せない方が普通です)ひとつの分かりやすい例として、「スピーカーの音調整で思うこと」6/21をご覧いただけると幸いです。ユニットの性能をいかにうまく引き出すかが自作スピーカーの醍醐味であり、ご不満がある場合はシステム構成等の見直し等をいろいろと試されるのがよろしいかと思います。うまく鳴らすコツという前に、先ずはシステムをできるだけユニットに最適に合わせることから始められたらいかがでしょうか。(生意気なことを申し上げてすみません)
なお具体的にアイデアが無いという場合は、先ずはメーカー推奨キットを試されるのもよろしいかと思います。少なくとも現状のシステムよりは改善されると思います。
>定性的にマルチユニットの方が音像空間合成に優れている場合は、なぜそうなのか
これについては、私はそうは思っていないのでコメントはありません。
以上参考にしていただければ幸いです。
>中国生産でコストを抑えて、とやり取りを続ける内に、代表は「中国スピーカー界の父」と呼ばれるようになったりして。
そうだといいのですが、連中は最終的に商品ができればそれは自分たちがやったという理解をすることが多いので、なかなか疲れます。(^^;
まぁうちのような小ロットでもやってくれるだけ、ありがたいことだと感謝しなければならないのですが・・・。