goo blog サービス終了のお知らせ 

パンダ暮らし日記

パンダのような日々

博物館実習終了

2005-08-13 | 博物館実習
昨日で山は越えたので、今日は反省会とDM整理と講演会出席。
反省会は感想のいい合いで終わる。以前、ブログ内で「実習に遊び感覚で来ている人がいて嫌だ」とかいたが、まあそれも美術館教育普及という観点で見ればそれもよいのではないか、と感じた。学芸員という仕事に興味を持たなくても美術に興味を持って帰っていってくれたらそれでいい、といったところか。

午後は講演会まで器材倉庫にてDMの整理。送られてくるDMは半端な量ではない。しかしどんなDMでも送れば保管してくれるみたいなので私も展覧会があるときは送ろうと思った。
講演会出席。うとうと、グーグーいかんいかん。
帰りに学芸員のかたに挨拶をすませ、再び安井展鑑賞。ポストカードを一枚購入。

少し複雑な気分で帰る。介護実習、教育実習と違ってどうも後味が悪い。楽すぎたからなのか?よくわからないがもっと詳しく実習がしたかった。難しいけどね。あんなに人数も多いし、学芸員のかたもおっしゃってたけど、「本当は2人くらいずつきていただくのがいいんです」と。
美術館から駅まで帰る道で思ったこと。

これぞ実習!

2005-08-12 | 博物館実習
美術館教育普及についての実習を行う。美術館の大事な仕事の一つ。
三重県美は「アートカードみえ」という三重県美の所蔵作品がカードになっているオリジナルカードがある。こどもたちに遊びながらアート作品に触れ、絵をみるきっかけにしてもらう。実際そのカードで遊んだこどもたちは常設展にくると目にみえて反応がちがうらしい。
かるたとして使うことがほとんどだということなのだが、今回の実習はそのカードを使った違う遊びを考えることに。アイデアもいい感じのが出て、ためしにやってみるがこれがなかなかはまる。すこし遊びすぎた。
時間が来て各班ごとに発表。意見の言い合いが活発でどんどん意見が飛び交う。なんて発言がしやすいんだ。言い合えることがとてもうれしい。こうでなっくっちゃおもしろくないよ!
満足できる話し合いだった。

あっというまに一日が終わった。
少し資料室に入り安井曽太郎の図版をみる。1952年出版。すごいなー、貴重なものを見た。
今日は久しぶりに家族が四人何にもなかったので夕飯を食べに出かける

バーチャル

2005-08-11 | 博物館実習
博物館実習も五日目、早いもんです。
バーチャルミュージアムというソフトを使って展示プランのシュミレーション。
三重県美の情報資料室(図書館)のパソコンに入っているので普通の人も展示を体験できるよ。六つの班にわかれてプラン作り。コンセプトからチラシ作成までやる。しかも五時間弱ですべてを行う
グループも私のみが絵画専攻なので私が仕切ることになってしまった。言っちゃ悪いけどみんな協力的ではない。絵に興味ないなんて発言も出、印象派って一体何、という発言も出、だめだこりゃ
ろくに話もできずタイムアップ。
何とか発表もできたけど、だめだめだった。
少し残念。昨日も書いたけど。

少し早く終わったのでこれはチャンス!と思い、学芸員の方に作品ファイルを見ていただく。どきどき、緊張しすぎてあまり話せず
でもファイルをみていただき、コメントをいただく。画面にまとまりがでて外へ広がっていく感じが出てくるといいね、といっていただく。作品ファイルが間に合わず、最近の作品が見せれなかったのが残念だ。がんばるぞう!負けない!

虫探し

2005-08-10 | 博物館実習
昨日の気持ちを入れ替えたのはどこへやら。
眠い。これは寝すぎで眠いのか、ねてもねても眠い。
午前中は作品保存についてのレクチャーを聴く。実際に展示室に行って展示における作品保護についてみる。
午後からも作品保護について。作品の状態を観察し記録するといったことをする。
あんなに絵をなめるようにみたことないな~いくらなんでも
なかなか面白い。
あと、美術館にいる虫を探しに。害虫は作品にとって天敵であるため美術館中を探し回る。なかなか探すといるようで、私はゴミ虫の仲間を発見。コオロギなんかもいてびっくり。

少し残念に思ったことがこの実習でいくつかあった。
遅刻が多く、実習における真剣さや熱意がないこと。
どうでもいいや~資格さえもらえれば。といって遊びに来ているような人が多い。
どんな資格や仕事でも、いまやシステムが拡大化と形骸化を繰り返しているので形式的になってしまっているよね、とじんさん。私もそう思う。
私もその一部なのであろうか。いや、違うよ!!だって本当に勉強になるよ。覚えておいたほうがいいことばかり。きてよかったなあ。しみじみ。

まあ、そんな人のことを考えず、自分のことを考えよう。
学芸員のかたともゆっくり話してみたいなあ。

和歌山県にある白浜アドベンチャーランドではパンダバックヤードツアーなるものが夏休み企画であるらしい。なんとエサもあげれるみたいで、なんともうらやましいいーなーいーな~。
象にもエサやれるみたい。いーなー。


学芸員

2005-08-09 | 博物館実習
朝、電車に乗り三重県美へ。やはり体調がよろしくなく、苦しみながらごとごとごと

柳原義達という彫刻家の素描を収蔵庫で整理する。ひんやりして寒いくらいだ。20度前後に保たれている。作品カードと作品の照合は膨大な数で、うんざりするほどだ。以前読んだ本の「学芸員は雑芸員だ」と書かれていたことを思い出し、身にしみて思う。私たちは23人でやっていたからいいもの、学芸員は2、3人でこの仕事を行うのであろう。
一日中この作業。

今日の自分の何気なく言ってしまった発言について後悔する。いかん、普段言っていることなので癖になっている。気をつけよう。へこむ。

ベルギーのうどん

2005-08-06 | 博物館実習
広島に原爆が落とされたのは今日の午前8時15分。
黙祷をささげる。戦後60年。鐘が鳴り響く。去年友人らと出かけた広島の平和記念公園を思い出した。この瞬間に黙祷をささげている人とその時間に気づかない人が居ることを思う。原爆の日を意識しないひとが増えているらしい。

博物館実習二日目。
午前は図録の発送作業。大勢でやるからとてもはやい。
長めの昼休みだったので安井展を再び見、図書館へ行く。
リニューアルされた館内の図書スペースは私は気に入っている。置かれている本は少ないが楽しめる。こうさんの『立体めがね』を発見。

午後からこどもひろばのワークショップ。アートカードという三重県美の所蔵作品がカードになっているカルタのようなもの。
こどもは4人と少なかった。やはり自分の意思で美術館できていない子だらけなのでぐずる子もいた。しかし、そんな子がカルタをしていくことでとてもいい笑顔になった。なんて素敵な笑顔なんだ!こどもを見ているだけで面白い。
こども観察となったワークショップだったが美術館教育を考えるいいきっかけとなった。
作業室に戻り、伊勢の彫刻家、橋本平八の手紙の整理作業をする。
妻に宛てた手紙もあった。妻に書く手紙でベルギーのうどんといった文章があった。なぜか心に残ったので、題にしてみましたとさ。

博物館実習スタート

2005-08-05 | 博物館実習
三重県立美術館に博物館実習へ行く。
どきどきして気持ち悪くなる。
実習生は二十数名おり、思ったよりひとがいることにびっくりした。

オリエンテーションを受ける。県美の概要などの話。
学芸員のかたに連れられて館内をまわる。
収蔵庫も見せていただく。博物館各論で以前美術館の収蔵庫の映像を見たことがあったが、実際入ってみると圧倒される。シャガール、ミロなどの作品やらが所狭しと収納されている。これだけすごいものが詰め込まれているなんて!と思い、感動した。宝の部屋。

午後は子どもひろばのオリエンテーション、書庫の整理。
書庫には膨大な数の書籍がつまっていてすごい。これにも圧倒される。

明日から安井會太郎展が開催されるのでオープニングレセプションがあり、私たち実習生も参加させていただく。食事やケーキがとてもおいしい。おなかいっぱい食べる。学芸員の方と話す。

安井會太郎展を鑑賞。
とてもよかった。
明快な線と明快な色。
デフォルメされた人物像は美しく、強い。どの絵も強く訴えかけてくる。
バックとモチーフの関係もとても美しくはっきりしている。
毎日みたいなと思った。