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築地基地 BMD (ミサイル防衛システム)

2018-01-22 23:07:15 | 日記
BMDは弾道ミサイル防衛(Ballistic Missile Defence)の略です。


弾道ミサイルは最近では北朝鮮のICBM開発が大きな話題になって
います。

英語でICBM( intercontinental ballistic missile)の言葉
の意味は interは〜間・continentalは大陸の・ ballisticは弾道
・missileはミサイルで、日本語では大陸間弾道ミサイルとなります

  
大陸間弾道ミサイルはロケットエンジンを動力として、慣性誘導
装置により放物線に近い弾道を描いて飛ぶミサイルのこと定義
されています。
 基本的に弾道ミサイルの原理は、最初の数分間加速しその間に
速度、飛行の角度などを調整して目標地点へのコースが決められ
るた後は、慣性で最高点まで到達し後は重力で落下していきます。
燃焼を終えたロケットエンジンは随時切り離され、弾頭だけが
慣性により無誘導のまま飛行する。

つまり最初の数分間の加速の速度と角度によって飛距離と
落下地点は決まり、弾道は勝手に落ちていきますので狙ったと
ころに落とすのは大変困難です。


日本のBMDはイージス艦のSM3ブロック1Aで宇宙空間の
高度500kmで撃ち落とし、撃ち落としそこねたミサイルを
ペトリオット・システムPAC3で迎撃します。

PAC3の速度は3km~5km射程は20km 射高15km
です。ターゲットのICBMの飛行速度は毎秒7.9kmです。

秒速7.9kmの超高速でふらふらと落ちてくるICBMを
PAC3の最大射高15Kmで撃ち落とす場合を計算して
みました。

PAC3が射高に達する時間 15km÷5km/秒=3秒

ICBMが移動する距離   7.9km×3秒=23.7km


PAC3発射時のICBMの高さ 15km+23.7km=38.7KM


撃ちもらした場合の着弾時間 15km÷7.9km/秒=1.9秒


レーダーの探知距離はおそらく機密と思いますが、ふらふら
と秒速7.9kmで落下する数メートルの弾道を捉え、誤差
なく正確に3秒後の未来位置を予測しPAC3を発射し撃墜
するのは物凄い技術力と思います。
撃ちもらすと息をする間もない1.9秒でICBMが着弾し
てしまいます。説明の自衛隊の方に聞くと頑張って落とします
と答えていただきました。

ネットでは成功率は100%、もしくは90%となっていました。

ちなみに価格ですが、アメリカのICBMミニットマンは8億円
PAC3のミサイルは3億円、システムは5億円らしいとなって
いました。

ペトリオットシステムはレーダー装置・射撃管制装置・情報調整
装置・無線中継装置・発射機・発電機で構成されています・








ペトリオットシステム全体の写真



レーダー装置














写真手前が射撃管制装置又は情報調整装置(外見は同じだそうです)
写真奥が無線中継装置



発射機











発電機