ベクトライズ

様々な出来事について、その過程や流れ、方向性を自分なりに探っていきたいと、ベクトルと「分析」をひっかけた造語です。

町田の少女刺殺事件について

2005年11月13日 23時04分39秒 | 暗い事件について
僕にとって、この事件もまだ不可解なものだ。

犯人とされる少年と、被害者の少女の間に深い接点を感じられないのが不思議だ。怨恨で無い限りあんな刺され方はしないと思う。よほどの怒りや、憎しみがあったのか?  だとすれば、この2人の間にもっと接点が見えてくるはずだ。

「少年の一方的な思い」という報道もあるが、本当にそうなのだろうか?

そもそも人間関係に於いて、一方的なんてありえない。相手と自分との間で、相互に何らかのやり取りがないと、関係なんて成り立たない。もし、ほとんど接点がないまま、誰かに対して何らかの感情(恋愛感情でも、嫌悪感でも)を抱くとすれば、それは自分の感情であって、相手との関係によるものではない。
その感情を相手にぶつけるというのは、まるで幼稚園入学前の子供のようだ。
高校生の年代になって、そこまで幼いとも思えない。

とすれば、我々には見えてこない何らかの関係があったはずだ。その中で少年は何を感じていたのだろう? 気持ちのすれ違い? 単純に好意なのだろうか? 

少年にとって、少女がとても大切なものだったのだとすれば、理解できない事件ではないが、それにしては激しすぎる行動だと思う。