ベクトライズ

様々な出来事について、その過程や流れ、方向性を自分なりに探っていきたいと、ベクトルと「分析」をひっかけた造語です。

この事件、このまま終わらせていいの?

2008年02月15日 21時29分00秒 | 時事ネタについて
鹿児島12人無罪 法相 冤罪発言を謝罪 「一晩考えて、反省」(西日本新聞) - goo ニュース

この大臣も暴言癖があるようだ。「友達の友達はアルカイダ」もそうだけど、僕にはなんでそういうことになるのかまったく理解できない発想だ。どうしてわざわざ口にしたいのかわからない。法務大臣という立場もそうだが、それ抜きでも問題になるのは確実なネタだ。

ところで、もっと気になっているのは鹿児島の選挙違反冤罪事件についての報道がされなくなったこと。「みんな無罪になってよかったね^^」で終わらせてはダメでしょう?

酷い目にあった方々には申し訳ないが、冤罪とか違法捜査とかはこの事件の核心ではない。仮にも県警が組織だってこれだけのことやったのだから、「やるだけの理由」があったはず。それこそがこの事件の「核心」だ。「選挙違反で逮捕」を県警がでっち上げたということは、「警察が選挙に介入した」ということであり、明らかな政治的背景が存在するはずだ。そこを蔑ろにして「めでたし、めでたし」はあまりにも視聴者・読者を馬鹿にした報道姿勢だ。

地元の新聞やテレビが調査・報道できないとすれば、「背景」が「事件の隠蔽」を狙って圧力をかけていると見るべきで、ならばキー局や大手新聞社、雑誌等が取材を行って明らかにするくらいの「報道魂」を見せてもらいたいものだ。

とかく芸能人の発言などには声高に「良識」や「モラル」を振りかざしてバッシングする彼らが、本来の「自分たちの仕事」を放置しているように思えて、腹が立ってしかたがない。

報道が腐れば社会の浄化機能は失われてしまう。他人の色恋沙汰に首を突っ込む前に、「報道の持つ使命」を果たす意欲の欠片くらい示して欲しい。
こういうことで役に立たないで、どんな価値があるというのか?
大上段に「公共性」を振りかざした連中に、伺ってみたいものだ。