ベクトライズ

様々な出来事について、その過程や流れ、方向性を自分なりに探っていきたいと、ベクトルと「分析」をひっかけた造語です。

道路公団 副総裁逮捕について

2005年07月31日 23時41分59秒 | 時事ネタについて
改めて、官僚のモラルにあきれている。
民営化委員会での答弁といい、その後の出席拒否の会見といい、よくもあそこまで嘘をならべられるものだ。良心のかけらも感じないし、彼らにとっては当たり前のことなのだろう。あんなのの下で働きたくない。かけらも、尊敬できない。

仕事というのは、泥臭いものだ。時にはルールを越えた対応が必要なことだってある。絶対正義のような、青臭いことを言うつもりはない。ただ、明確に過去の清算をしようとしている流れの渦中にありながら、ああまで頑固に利権にしがみついていれる感性の鈍さにあきれるばかりだ。これだけの批判を受けている中、あれほどの税金の無駄遣いを続けていることに、かけらも痛みを覚えていないモラル感覚が理解できない。

他の幹部連中もほとんど同じ感覚だろうから、膿みを出すにはまだまだ逮捕者が必要だ。これは、偽証とか独禁法の問題とかではない。彼らの行動は国家に対する「特別背任」だ。

国を破綻させるぼとに甘い汁を吸い続けてきた官僚達、それを利用して後援者に金を運んでいる地方議員、郵政民営化の本当の目的は、そういう仕組みを壊すことだ。郵便局のサービスの問題などに議論をすり替えられてはいけない。国家プロジェクトの名の下に多額の税金を地方へ吸い上げるルートを潰してしまわないと、都市部の人間は、生活できなくなる。それどころか、国家そのものを失いかねない。

解散総選挙になっても投票するあてがない。この国には、国家レベルの問題を解決できるような政治家がいないのだから。目先の権力闘争と限られた後援者の利益にしか興味のない、場違いなグスばかりだ。我々がどんなに怒りを覚えても、地方の有力者に操られた恥知らずな有権者達はクズどもを国家に送り出す。しがらみを捨てられず、彼らもずっと食い物にされ続けるんだろう。