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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

東北の存在感 真壁仁・野添憲治共編『民衆史としての東北』

2016年05月29日 12時07分06秒 | 書評


東北の存在感 真壁仁・野添憲治共編『民衆史としての東北』
 本邦で描く<東北>へのイイメージ.そこに一線を画する、実は<東北が元来保有した豊かさ>を示唆する.

 <稲に対する稗>の文化、<中尊寺金堂>にシンボル化される砂金ほか鉱山.蝦夷地に象徴される樺太・千島の交易ルート.

胆沢・多賀・秋田の城柵 上杉・伊達の名将
 津軽弁、東北の訛り.標準語化されていないが、それは<地域後が自然解凍の証左>と説明.
 対する北海道は<電子レンジ>で、急速解凍ということか.

読後四半世紀 ある意味<当時>は

 目の洗われる思いがしたことを思いだす.エリートが示す<上から目線>の中央史からでは、くみ取れない史料解釈.
 そのことをシミジミ、思い出させてくれた一冊.(日本放送出版協会 1976年)
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