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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

幻だった黄熱病発見 長山靖生著「明治サイエンス事件帳」

2014年12月12日 20時07分40秒 | 書評
> 幻だった黄熱病発見 長山靖生著「明治サイエンス事件帳」.

 「明治サイエンス事件帳」は、科学の名において示された誤謬の流布、広汎された研究を拾う.

 「妖怪」「透視超能力」「ニポニウム」「ハレーすい星」.

 1919年、野口英世によって発見されたとする「黄熱病の病原菌」.現在では、「幻の研究」と
される(149p).
中学生のころ社会化の教科書に出ており、アンダーラインを引いて、記憶に努めた.背景に、「(大衆的な関心は)

 しばしば愛国的な顕示欲にに結びついていた」(145p)とする.実は欧米でも起きていた.

 「ニポニウム」「ハレーすい星」は、背景がそれとばくなく、判明.

 「妖怪」「透視超能力」の記載はいささか、わざとすぎるの観.要因が、

 「解答はできないがものの不思議がある」に、「存在そのものが謎」でそこに、

 「人が生涯をかけて問うべき課題がある」からと.する(112p).
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