旅情をかき立てるもの。それはあくまで僕の場合「書籍」であることが多い。
旅へのキッカケは人により様々だとは思う。それは映画のワンシーンであったり、テレビの旅行番組であったり。はたまた友人からの誘い、恋心、いろいろな思いが人を旅にいざなう訳ではあるが、僕は幼い頃からの読書体験と膨らんだ思いが自らを旅好きにした原因であると思うし、読書と旅行は相乗効果を持ち、今も読書をしつつ旅を繰り返している。
いろいろな場面で「趣味欄」に記載しなくてはならないとき「読書・旅行」と正直に書くと、相手になんだか無趣味の典型のような視線を送られるのはちょっと疲れるのだけれど、本当だからしょうがない。
「読書の秋」というわけで、僕の書棚から、旅に関係する本をいくつかピックアップしてみたい。1カテゴリ3冊程度あげてみようと思う。
今回は手始めに冒険に関わる本を。
<冒険小説>
幼い頃に読んだ本の記憶。それは人生を左右することも時としてある。
僕の場合は子供用の冒険小説を読んだことが、その後の旅好きになる萌芽を植えつけられた原因と確信している。知らない世界に対する好奇心と憧れのようなものが育てられたのだろう。未知の空間に行ってみたい。「天空の城 ラピュタ」のエンディングテーマ「さあ出掛けよう 一切れのパン ナイフ ランプ鞄に詰め込んで」の気持ちが男の子ならわかるだろう。
「ソロモンの洞窟」(H・R・ハガード)
伝説の秘宝を探し求めてアフリカの知られざる奥地へ向かう主人公の話。同行者との友情、数々の危険、そして辿りついた先で見たものは…。冒険小説の王道。いつ最初に読んだのかももう忘れてしまったけれど、「血沸き肉踊る」という陳腐な言い回しがピッタリくる。
「失われた世界」(コナン・ドイル)
ホームズで知られるドイルの書いた冒険小説。アマゾンの奥地に古代のまま残る土地があるという。探検隊は、古代の生き続ける世界、失われた世界への冒険を始めるのです。「ジュラシック・パーク」はこれをヒントにしている。SF冒険小説の傑作。
「ジャングルの怒り」(ガッティ)
アフリカを舞台に、ピグミー族の少年を主人公とした雄大な小説。少年アララが、子供から自然の圧倒的驚異にもまれながら大人へと成長していくファンタスティックなお話。
もうこれは手に入れる事は難しい書籍になってしまった。
<冒険の記録>
冒険心は旅の基本だとやっぱり思う。
若者はまだ見ぬ自然の驚異に畏怖しながらも乗り越えようとする。そのキラキラした純粋な心をいつまでも忘れたくなくて、冒険者の記録は時々読み返している。
「太平洋ひとりぼっち」(堀江謙一)
40年以上も前、ヨット・マーメイド号に乗って日本からサンフランシスコまで94日間をかけて太平洋を横断した記録。もちろん世界初の快挙だった。その記録を日記を元にまとめたものであるが、恐怖心と戦いながらも楽しく、自分の信じる道をひた走った若者の姿に限りない共感を覚えてしまう。
「青春を山に賭けて」(植村直己)
無名であった著者が、狭い日本から飛び出し、五大陸最高峰すべてへの登頂に至る放浪の記録。その後の冒険家としての植村氏は著名人となったが、氏のひたむきな心、強靭な精神と冒険への原点はこの時代にあったと実感出来る。青春の書として珠玉。その他の「極北に駆ける」「エベレストを越えて」などの著作もみんな素晴らしい。
「サハラに死す」(長尾三郎)
サハラ横断中に、弱冠22歳でなくなった上温湯隆さんの手記で構成された書。
彼は前人未踏のサハラ砂漠横断に挑戦、7000㌔の行程のうち3000㌔地点で枯死してしまう。しかしみずみずしい若者の冒険心と青春は、今も輝きを失ってはいない。
次回に続く。
旅へのキッカケは人により様々だとは思う。それは映画のワンシーンであったり、テレビの旅行番組であったり。はたまた友人からの誘い、恋心、いろいろな思いが人を旅にいざなう訳ではあるが、僕は幼い頃からの読書体験と膨らんだ思いが自らを旅好きにした原因であると思うし、読書と旅行は相乗効果を持ち、今も読書をしつつ旅を繰り返している。
いろいろな場面で「趣味欄」に記載しなくてはならないとき「読書・旅行」と正直に書くと、相手になんだか無趣味の典型のような視線を送られるのはちょっと疲れるのだけれど、本当だからしょうがない。
「読書の秋」というわけで、僕の書棚から、旅に関係する本をいくつかピックアップしてみたい。1カテゴリ3冊程度あげてみようと思う。
今回は手始めに冒険に関わる本を。
<冒険小説>
幼い頃に読んだ本の記憶。それは人生を左右することも時としてある。
僕の場合は子供用の冒険小説を読んだことが、その後の旅好きになる萌芽を植えつけられた原因と確信している。知らない世界に対する好奇心と憧れのようなものが育てられたのだろう。未知の空間に行ってみたい。「天空の城 ラピュタ」のエンディングテーマ「さあ出掛けよう 一切れのパン ナイフ ランプ鞄に詰め込んで」の気持ちが男の子ならわかるだろう。
「ソロモンの洞窟」(H・R・ハガード)
伝説の秘宝を探し求めてアフリカの知られざる奥地へ向かう主人公の話。同行者との友情、数々の危険、そして辿りついた先で見たものは…。冒険小説の王道。いつ最初に読んだのかももう忘れてしまったけれど、「血沸き肉踊る」という陳腐な言い回しがピッタリくる。
「失われた世界」(コナン・ドイル)
ホームズで知られるドイルの書いた冒険小説。アマゾンの奥地に古代のまま残る土地があるという。探検隊は、古代の生き続ける世界、失われた世界への冒険を始めるのです。「ジュラシック・パーク」はこれをヒントにしている。SF冒険小説の傑作。
「ジャングルの怒り」(ガッティ)
アフリカを舞台に、ピグミー族の少年を主人公とした雄大な小説。少年アララが、子供から自然の圧倒的驚異にもまれながら大人へと成長していくファンタスティックなお話。
もうこれは手に入れる事は難しい書籍になってしまった。
<冒険の記録>
冒険心は旅の基本だとやっぱり思う。
若者はまだ見ぬ自然の驚異に畏怖しながらも乗り越えようとする。そのキラキラした純粋な心をいつまでも忘れたくなくて、冒険者の記録は時々読み返している。
「太平洋ひとりぼっち」(堀江謙一)
40年以上も前、ヨット・マーメイド号に乗って日本からサンフランシスコまで94日間をかけて太平洋を横断した記録。もちろん世界初の快挙だった。その記録を日記を元にまとめたものであるが、恐怖心と戦いながらも楽しく、自分の信じる道をひた走った若者の姿に限りない共感を覚えてしまう。
「青春を山に賭けて」(植村直己)
無名であった著者が、狭い日本から飛び出し、五大陸最高峰すべてへの登頂に至る放浪の記録。その後の冒険家としての植村氏は著名人となったが、氏のひたむきな心、強靭な精神と冒険への原点はこの時代にあったと実感出来る。青春の書として珠玉。その他の「極北に駆ける」「エベレストを越えて」などの著作もみんな素晴らしい。
「サハラに死す」(長尾三郎)
サハラ横断中に、弱冠22歳でなくなった上温湯隆さんの手記で構成された書。
彼は前人未踏のサハラ砂漠横断に挑戦、7000㌔の行程のうち3000㌔地点で枯死してしまう。しかしみずみずしい若者の冒険心と青春は、今も輝きを失ってはいない。
次回に続く。
堀江さんは(ホリエモンではないです)今もご存命で、挑戦し続ける男ですよね。
それを支えていた奥様の話も覚えています。
読書の秋…なんですが
本を片手においしいものを食べてしまいそうで
ちょっと怖いです(笑)
今、私が読んでいるのは中谷彰宏さんの本です。
彼の短いセンテンスの中にある言葉の深さが
好きです。
個人的には、やはり、恋愛小説が好きかな。
秋に似合う作家は
…渡辺淳一?それとも小池真理子?
でも、しばらくは仕事の秋になりそうです(泣)
一応「旅行」のカテゴリで書いていますので恋愛小説は出てきません。秋に似合う作家は…北原白秋? 立原正秋? 秋山ちえこ? 秋元康? ぉぃぉぃ
語呂合わせしか出来ない貧困な発想を反省しております(涙)。
すいませんが多分目算では6回くらい続きます(汗)。