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『紀子の食卓』

2012-02-01 23:38:06 | 真のパンクス!園子温の世界
凄い物を観た……





今をときめく園子温
2006年の作品

これをレンタルで置いてる店はかなり貴重なのだが、1ヶ月以上常にレンタル中…
まあ確かに、『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』、『ヒミズ』の流れの中で、一般的に旬が来ていると云うことなの?
とにかく、ここ2週間は置いてるレンタル屋に毎日通った
『ヒミズ』前に観ておこうと思ってた、が、それもどうでもいい
が、『自殺サークル』を先に観ておいたのは正解だった

『自殺サークル』のパラレルな後日潭
と云うより、明らかに未完もしくは失敗作である『自殺~』を補完した?作品

別に『自殺~』で残った謎を種明かしした訳でもないが、その世界観を踏襲し見事完成(完結ではない、伏線は『愛のむきだし』へも繋がる)している

園ワールドには不似合いそうな吹石一恵も頑張った(序盤のオーラの無さは絶品)
これが映画デビューとなった吉高由里子、彼女も園子温アクタースクールの出身だったんだ
奇しくも(故意か)父親を演じる光石研は最新作『ヒミズ』でも父役
自分は園子温と父親の関係性をよく知らないのだが、複数の作品の奥に、父性の不在、父親との対立が描かれる
今作のクライマックスで家族ですき焼きを囲むシーンが重要なのだが、同様のシーンが『愛のむきだし』のクライマックスでも…
崩壊した家族が鍋を囲むメタの意味とは?

序盤はゆったりだが、途中からどんどん早くなり、あっという間の2時間40分
前半早く、途中から弛緩する『愛のむきだし』とは真逆

そうそう何回も観れる重量ではないが、一度は観て損はない
絶対必要な訳ではないが、出来れば『自殺サークル』とのセット観賞をお薦めしたい


しかし、名作とも傑作とも云えない、奇作・怪作とでも云うべきか

廃墟.com 6年越しの決着戦
凄いぞ

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