P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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キーボードの配列・機能の説明はこちらです。
お知らせや補足事項なども表示してあります。

かなキー84種 促音・拗音・撥音・長音等キーも個別にある。連続入力も可能、つながり方もさまざま

2016-07-20 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ローマ字入力では「っ」を連続で打つのは結構面倒であります。
かな入力でも「ゃゅょ」はシフトキーを押しながらでないと入力できないようになっています。
ローマ字入力早見表を見ないとわからないようなややこしいつづりの文字もいくつかあります。
かゆい所に手が届くようなちょっとひねった入力はペンタクラスタキーボードの得意とするところです。
まずは例を挙げていく方が早いと思うので、以下に挙げておきます。


うっうー・大した奴ェ・ガャなどの表現
全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
デュプロマシー・セレンディピティ・ドゥーチェ・トゥールーズ・フュージョン
ふぅーじこちゅわぁーんのアメェイズィーンッなキャットウォークにメメタァッしたり
ジューシィーなモッツァレラチーズにシェリー酒
モーツァルトのコンツェルトもバッツィリ
クォーク・クァンタム・グェン・グァム島・イェール・ケツァルコァトル
ハウドゥユゥドゥ・ウォンバット
ごっつぁんです


[注]この記事は拗音の定義にいささか正確ではない認識にもとづいて書かれた記事です。
補足・訂正事項を記載した追記があります。下のリンクからご参照ください。
拗音の正確な定義


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大海へと漕ぎ出したばかり

2016-07-18 | ごあいさつ・お知らせ
今日は海の日ですね。貨物船や客船からタンカーまで港を行き来する船はさまざまですがそんな船着き場に人々の思いや情熱、時には生々しい思惑(!?)が行きかう活気のあるハブ港湾になったらいいと思いますね。
あ、これはブログ名の由来のことです。Pはもちろんペンタクラスタキーボードの頭文字、突堤は海に突き出した堤防をあらわします。
この突堤という言葉はは面白い言葉でして、凸にして凹、先端でありながら受容の器であり、陰にして陽、まさに太極のコスモスであります。ちょっと大げさでしたかね…思わず力が入ってしまいました。

10年前に開設したブログ「P突堤」の立ち上げからずいぶん経ってしまいましたが、こうして再開することができて感無量です。
時の流れは速いもので今はスマホが普及してPC環境で日本語入力をする場面も相対的に減ってきていますが、それでもベストの入力環境を模索する道は時代が変わっても幾重にも展開されている、残されているなとつくづく感じています。

そんなワケでまだ手探りではありますが、何かのお役に立てることを発信していけたらいいなと思います。
どうぞ「P突堤2」をよろしくお願いいたします。

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液晶部での記号入力と通常のキーでの記号入力との守備範囲の微妙な違い

2016-07-16 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ペンタクラスタキーボードではクラスタキー(五角形のキー)にいくつかの記号があり、盤面中央のタッチ液晶部にも(詳しいキー配列は未定だが)記号が入ります。
これらは多少重複していても利便性のために構わず配置する予定ですが、大まかな住み分けとしてはクラスタキー部の記号は各種の括弧()[]{}「」“”と日本語の文においてよく使われる約物(、。・!?)が配置してあるのがポイントです。
中には括弧として使用するのは不適切とされる不等号(<>)も括弧のあるゾーンに配置してあり誤解を招くかもしれませんが、等号(=)も付近に配置してあるいるのでちょっとこじつけ気味ですがご容赦願いたいと思います。
それと括弧と約物の他には日常表記的によく使われる$\%&=@/_:;なども左側クラスタキー部に配置しました。これらは今後の検討で変更するかも知れませんが暫定的にこれを標準とさせていただきます。
これらクラスタキーでの記号入力は通常の日本語文章の表記には対応できると思いますが残念ながらパスワードやURL等の入力には向いておりません。ご不便をおかけしてしまいますが#'^~|などの記号はタッチ液晶部から入力していただく形になります。
また、これらの記号類のデフォルトの入力では半角にするか全角にするかは未定ですが、基本的にはタッチ液晶からの入力は一律半角で、クラスタキーからの入力はIMEの学習による優先順位順にユーザーが変換候補を選べる方式にするとよいと思います。一応半角/全角キーがあるのでそこで第一候補の切り替えができるようにはしてあります。
最後に特筆すべきこととしては、テンキー部にある記号+-*/.とともに×(積・かける・ペケ)を採り上げたことであります。[注1]×記号は日本語においてよく使われる場面が多く対戦カードや番組名・作品名・商品名で広く浸透している記号なので表記・入力の利便性のためにまず上位に検討すべき記号として採用されるに至りました。
ここではタッチ液晶部のことやテンキー部からの記号入力などの話題は別カテゴリーで詳しく触れることにして主にクラスタキー部での記号入力に主眼を置いて説明させて頂きました。
やはり通常使用する記号類などもかなキーなどと同じく同列に入力できた方が余計な引っ掛かりがなくスムーズに入力できることがお分かりいただけると思います。


※追記  補足事項 [注1]
「×」のキーはその後の検討により下部でにをはキーに配置変更となりました。
その場所にはかわりに「~」を配置することになりました。ご承知ください。
記事→テンキー部・NUM LOCKのあったところに「~」を配置する

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自然なリズムで打鍵できる。途中でまごついたりしないシンプルな入力

2016-07-16 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
何気なく文字を入力しながら思うことですが、打鍵のリズムと思考のリズムの調和した一致――言葉を発音するような感覚で文字を入力できればいいなとついイメージしたりします。文字入力がスムーズにいかなかったりしたときなどは特にです。
普段使っているローマ字入力においては打ち方のあやふやな文字があったり小さい「っ」を連続で打ちたくてもできなかったり、即妙な文字表現感覚に機械がついていっていないな…ともどかしく思うことがあります。
一音節に一つの打鍵、これが一番理想ですがぎょ、しゃ、ちゅ、みょなどのような拗音につながる言葉のように2文字で1音節の言葉もありそれぞれに独立したキーを新たにつくるわけにもいかないので、ペンタクラスタキーボードでは促音(っ)、拗音(ゃゅょ)、撥音(ん)のキーは盤面下部の親指で押すところに配置することによって他のキーより若干早く打てるようになっています。
これで二文字分ある要素も身体感覚的にタイムラグ・違和感のない入力が実現できていると思います。
他にもローマ字入力では「デュ」→「dhu」のような特殊な綴りがあったり、長音の「ー」も不便な位置に配置してあったり、もともと日本語のために作られたものではないのでいろいろと不都合も多いのではないでしょうか。
ペンタクラスタキーボードは日本語話者の身体感覚に寄り添った入力方式で、ストレスなく快適に打鍵できることを理想としており、その理想にどれだけ近づけたかどうかはわかりませんが、一つの答えだと自負しています。
何より単純に出したい文字を押せばその文字が出る…という当たり前のことができることは一貫性があり(「っ」のように前の入力に影響されない)どんな入力にもついていける強力な幹となると思います。

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でにをは別口入力で助詞を含む文が判別できる

2016-07-14 | でにをは別口入力がある事の利便性
日本語は英語と違って単語間がスペースで区切られている言語ではないので単語単位に切り出すことが容易ではありませんが、漢字やカタカナなど字種が異なる単語が混じっていることで区切りを認識するのが助けられており、読む分においてはそんなに困るということがありません。
しかし変換前の未変換文字列はプレーンなひらがなが連続して並ぶことになるので読みにくいだけでなくコンピュータにとってもこれは判別の難しい問題であり、その把握には品詞間の接続の規則性や統計的手法などによってさまざまなモデルが構築され、アプローチがなされています(これを形態素解析という)。
こういった形態素解析において品詞判別に特定の助詞・助動詞などの所在情報を人間の側から付加提供する[でにをは別口入力]というものは機械的なデータ解析手続きにはそぐわずイレギュラーなものでかえって混乱を招くものだという懸念もあるかもしれませんが、実際の入力場面においてその効用は一目瞭然であることを理解してもらいたいと思います。
実際[でにをは別口入力]は単純にして強力な仕組みであり、すべての助詞助動詞をカバーしているわけではないものの、頻度の高い、しかも一文字のものを特に配慮して採り上げているため区切り判別時の困難の解消に大いに役立つものと思われます。
このように文節や単語の区切りを人間の側が指定する入力方式はSKK(Simple Kana to Kanji conversion program)などでも使われており決して珍しいものではないのでむしろ一周回って現実的なアプローチであるとは言えないでしょうか。

以上のことを踏まえたうえで力説したいのは、ひとくちで言って[でにをは別口入力]には以下の利点があるということです。
まず、別口入力が行われている場合は[でにをは等]助詞が入っていることをその時点で明確に把握できます。助詞助動詞の境界がわかれば誤った区切りの言葉の切り取りは発生せず助詞助動詞の間を隔ててなにがしかの言葉がそこにあることがわかります。
逆にもし別口入力が行われていない場合は語中に「に」が出てきてもこれは少なくとも助詞の「に」ではないものだと判断できます。ひと続きの語の一部の「に」として処理することができるのです。
あるにせよないにせよ同時に他方の可能性を否定しているわけであり、でにをはを明示的に入力させる仕組みが備わっていることで助詞のあるなし両面において曖昧性がはっきりする構造になっています。
一般にIMEは助詞の省略された文章は苦手ですが、ペンタクラスタキーボードなら助詞の省略された文章でもたとえば語中に「の」が出てきたとしてもとりあえず助詞の「の」ではないことがわかるので助詞に引っ張られることなく入力文字列を変換できます。

(例)激安ノミ駆除薬→×激安のミク助役(激安のの"の"に引っ張られた誤変換)

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