湖沼覆う外来スイレン

各地で駆除、景観惜しむ声も

夏から秋にかけて可憐な花を咲かせるスイレンは、全国の湖沼に生息し、観光客らの目を楽しませている。
だが、その多くは人為的に植えられた外来種である事は、あまり知られていない。繁殖すると在来の
植物を驚かして生体系を乱す恐れがあり、近年は各地で駆除する動きが広がっている。東京都練馬区の
都立石神井公園にある「三宝寺池」では、外来スイレンにより、国が1935年に天然記念物に指定した
水生植物が驚かされている。同公園は、約4年前から毎年秋、天然記念物周辺の一部のスイレンを取り除いている。
環境省の担当者は「広い範囲に分布し、名所とされるような場所もある。対応は難しいが、実害のある所は
駆除を即し、これ以上、野外で植えないように呼び掛けたい」としている。

富山市議不正監査の強化

不正に効く薬を開発したい。富山の薬売り。　富山市議会で、市議による政務活動費の不正受給が発覚し、地方議員の「政治とカネ」の
問題が再び注目されている。政活費の取り扱いについては、議会事務局のチェックはもちろんの事、監査の体制をさらに強化する必要が
あると思う。地方議員が、政活費のルールを守り、公人としての矜持と見識ある行動をとる事を望む。

圧力強化 中国の厚い壁

北朝鮮は９日、５回目の核実験を強行した。過去最大規模の威力だという。核弾頭の弾道ミサイルへの搭載も現実味を帯びてきた。国連安全保障理事会は、報道機関向けの非難声明を発表し、制裁強化についての協議を始めたという。実効性のある制裁の強化が必要だ。北朝鮮の石炭や鉄鉱石の輸出を民生用は例外として認めており中国が買い支えているとの指摘がある。北朝鮮が需要の９割を頼る中国産原油の供給を停止すれば、北朝鮮経済を数か月でマヒさせる事が可能で、核ミサイル開発阻止の決定打となり得る。しかし、既に厳しい独自制裁を科しており、選択技は限られているとの見方もある。

教科書謝礼「前面禁止」

教科書会社の謝礼問題を受けて、業界団体「教科書協会」がまとめた新しい自主ルールは、時期や名目に関わらず、教員への謝礼提供を
全面禁止する内容となった。業界からは「これで営業活動が正常化される」と評価する声が上がる一方、現場の声を教科書に反映させるため
教員から話を聞くのが難しくなるのでは」との戸惑いも見られた。「まさか全面禁止とは」。新ルールについて、ある教科書会社の幹部は
「資金力のある会社もそうでない会社も公平に教科書の営業が出来る」と歓迎。一方、謝礼を渡していた会社の幹部は「謝礼も渡さずに、
遠方の教員を招いたり、長時間話を聞いたりする事は難しい」と打ち明ける」２０２０年度からは小中高校で新しい学習指導要領が順次実施
される。教科書の内容も大幅に変わる。今後は謝礼なしで教員から意見を聞く場の確保が課題になる。