中国新聞「決別 金権政治」取材班の『 ばらまき 選挙と裏金 』という本を読みました。
2012年12月刊行された『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件全記録』に、中国新聞の連載記事をもとに加筆されたものです。
報道機関の中で頑張り続けている「地方紙」を知ろうと思い手に取ってみました。
内容は
はじめに 「まだ事件は終わっていない」
第1部 事件
第1章 異例ずくめの選挙
第2章 河井夫妻
第3章 「文春砲」と反転へのスクープ
第4章 総力取材
第5章 告白・辞職ドミノ
第6章 被買収者
第7章 自民党の根深い金権体質
第2部 法廷
第8章 百日裁判
第9章 案里公判
第10章 克行公判
第3部 真相解明へ
第11章 政権の責任
第12章 克行公判、判決へ
第13章 被買収者の責任
第14章 「被買収」裁判
第15章 反転のスクープ再び
第16章 克行が仮釈放
第17章 病巣
第18章 国会の自浄能力
おわりに 「問われるのは私たち」
というものです。
色々考えさせられる部分があったのですが、幾つか例を挙げると・・・
「政治資金規正法と公選法の一本化」
・・・政治家個人への寄付は資金管理団体に限定されているが、党支部間の資金提供として処理すれば政治資金規正法上合法となる。
「この問題にのみならず、森友学園や加計学園、桜を見る会の各問題など、安倍は自身を取り巻く数多くの<疑惑>に真正面から答えてこなかった。」
「金銭授受問題で批判を浴びていた自民党幹事長、甘利明の小選挙区での落選、・・・重複立候補していた比例代表の枠で復活当選・・・」
等々。
事件や裁判の内容に対して、実名での記述がリアルで、国会議員と地元地方議員との金銭による結びつきの深さに驚かされました。
衆議院選挙が公示されます。
衆院選きょう公示、12日間の選挙戦 政治改革や物価高対策など争点
今回の投票前に、絶対に読むべき本だと感じました。
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