「今、一頭の生まれたての子馬が立ち上がろうとしています」
このナレーションを頭の中に思い浮かべるほど、筋肉が子馬の脚のようにプルプルプルプル。
体中の筋肉に力をいりまくりで歯を食いしばって必死である。
火曜日恒例のJ&Sでのボルダリングごっこでのお話。
同行は
こいつと他2名という下手な横好きって言葉がぴったりの壁バカ・カルテット。
ボルダリングの世界では「動き」のことを「ムーブ」というのだそうな。
俺たちの筋肉プロプルのリキミまくりムーブを「子馬ムーブ」と命名した。
子馬ムーブを駆使していろいろな課題をこれまでクリアしてきたのだが、
新たにチャレンジした激壁(すんごいオーバーハングなのだ)を前についに力尽きる。なんどやってもダメ。。子馬ムーブでは激壁はこえられないのか!
で、お手本である。
K山先生の登場。(ジムのお姉さん)
まったく力つかわないのだ。
当然ながら子馬ムーブは皆無。
どうやら「キョン」というムーブらしい。
右へキョン、左へキョン、またまた右へキョン、キョンの連発でさくさくハングした壁を登っていく。
自然でスムーズで力をいれずに流れるように登っていくので、東洋的な香りというかヨガというか太極拳というかそういうことを壁でやってるって感じに見える。
キョンは破壊力抜群のマジックムーブなのだと悟る。
今以上の難易度の壁に挑もうと思うならば子馬ムーブではダメでキョンをマスターせねば。
「さらば子馬!そしてこんにちはキョン!」の心境である。
さっそくチャレンジ。
ところがK亀だけなんかできる。
残りのみんな誰もできない。
子馬の亡霊が体に染み付いてるぞ。
くやしいーーー できんぞぉぉーー。
キョンを絶対マスターしてやるぞと新たにちかったのであった。
ところでクライミングムーブとしても破壊力抜群なキョンなのだが、
ネーミングがそれ以上に俺にはインパクト絶大。
夜飯くってるときも、家までチャリこいで帰るときも、寝る時も頭の中で
「キョン♪キョン♪♪ キョン♪♪キョン♪」
と鳴り響いてとまらないっす。
まったくキョンにやられちまった一夜だった。