病院の広々とした受付のロビーには、その日の受診予約をした人達が順番待ちをしていました。
目の前の電光掲示板には、次の順番を知らせる受付番号が数分おきに表示されていきます。
『わたしは何故ここにいるのだろう・・・
先日までは、ここに来る事など予想もしてなかったのに・・・』
右手に握りしめた白い封筒には、脳神経外科宛ての文字が大きく書かれていました。
***************************
『どんぐりさん、目に異常は有りません。それよりも目の奥の脳に異常があるようです。
早急に紹介状を書きますので、明日一番にこの病院へ行って検査をして下さい』
目の検査の為、初めて受診した眼科医から言い渡されたのは予想外の言葉でした。
この時の眼科医の的確な判断によって、信頼できる病院を紹介して頂けたのが、
わたくしにとって一番幸運な事でした。
**************************
脳神経外科では、詳しい検査の為CT画像を撮る事になりました。
CT画像を見た医師は目の奥に血管の異常が有る事に気づき
さらに詳しく調べる為、MRI検査をする事になりました。
MRI検査室は強い電磁波を発するため、安易に入れないよう別棟になってました。
約20分ぐらいと言われてましたが、30分ぐらい入ってたように思います。
経験した方は分かると思いますが、若い方は何とか耐えられるでしょうが、
年配者には苦痛の何物でもないです。
わたくしの場合は脳の血管を詳しく調べる為、頭部を重点的に撮られました。
強い電磁波の影響でしょうか、終わった後は診察室へ戻る通路さえ
分からなくなってしまいました。
大病院の中はそれでなくても迷路のような造りになってます。
フラフラの状態で診察室に戻ってきた時には、魂が抜けた状態になってました。
検査後のMRIの画像を見た医師は、わたしくしに不安感を抱かせないよう、
優しい口調で『検査入院をして頂くようになります。
明日、御家族と一緒に来てください。その時に詳しい状況を説明します』
この時は、後に厳しい入院検査が待ち受けてる事を知らずにおりました。
そして、疲れたような表情で診察室を出るわたくしに、
看護師さんの優しい言葉が今も耳に残ってます。
『どんぐりさん、大丈夫ですか?
MRI検査は疲れるでしょう?
検査を受けた方の中には病院の出口を間違える方もいらっしゃいます。
くれぐれもお気を付けてお帰り下さいね』
看護師さんの優しい言葉につい嬉しくなって『ありがとうございます。もう大丈夫です!』
わたくしも満面の笑顔で挨拶をし病院を後にしました。
そして、ものの見事に外来の出入口とは反対方向の救急車の専用出入口の方へ
出てしまいました。
ひっきりなしに赤色灯を鳴らしながら入ってくる救急車。
こんな所で轢かれては笑い話にもなりません。
車の誘導をしてるおじさんには睨まれ、焦った拍子に目の前のポールには
思いっきり体ごとぶつかり、右腕に大きなアザを作ってしまいました。
頭でなくて本当に良かった。その時は心底そう思いました。
次回は決断の時(2)を投稿させて頂きます。
********************
皆さまには大変ご心配をおかけして申し訳ありません。
先日までの検査入院を終え、今現在は、次の手術まで体を温存させるため
自宅待機になりました。
その間に今までの経過を書く事にしました。
来週末には再度入院をして手術をする事になります。
正直、医師からは厳しい手術になる事を宣告されました。
でも必ず皆様のもとへ帰ってまいります!
待っててくださいね。
追記:大変申し訳ありませんが、しばらくの間コメント欄は閉じさせて頂きます。
目の前の電光掲示板には、次の順番を知らせる受付番号が数分おきに表示されていきます。
『わたしは何故ここにいるのだろう・・・
先日までは、ここに来る事など予想もしてなかったのに・・・』
右手に握りしめた白い封筒には、脳神経外科宛ての文字が大きく書かれていました。
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『どんぐりさん、目に異常は有りません。それよりも目の奥の脳に異常があるようです。
早急に紹介状を書きますので、明日一番にこの病院へ行って検査をして下さい』
目の検査の為、初めて受診した眼科医から言い渡されたのは予想外の言葉でした。
この時の眼科医の的確な判断によって、信頼できる病院を紹介して頂けたのが、
わたくしにとって一番幸運な事でした。
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脳神経外科では、詳しい検査の為CT画像を撮る事になりました。
CT画像を見た医師は目の奥に血管の異常が有る事に気づき
さらに詳しく調べる為、MRI検査をする事になりました。
MRI検査室は強い電磁波を発するため、安易に入れないよう別棟になってました。
約20分ぐらいと言われてましたが、30分ぐらい入ってたように思います。
経験した方は分かると思いますが、若い方は何とか耐えられるでしょうが、
年配者には苦痛の何物でもないです。
わたくしの場合は脳の血管を詳しく調べる為、頭部を重点的に撮られました。
強い電磁波の影響でしょうか、終わった後は診察室へ戻る通路さえ
分からなくなってしまいました。
大病院の中はそれでなくても迷路のような造りになってます。
フラフラの状態で診察室に戻ってきた時には、魂が抜けた状態になってました。
検査後のMRIの画像を見た医師は、わたしくしに不安感を抱かせないよう、
優しい口調で『検査入院をして頂くようになります。
明日、御家族と一緒に来てください。その時に詳しい状況を説明します』
この時は、後に厳しい入院検査が待ち受けてる事を知らずにおりました。
そして、疲れたような表情で診察室を出るわたくしに、
看護師さんの優しい言葉が今も耳に残ってます。
『どんぐりさん、大丈夫ですか?
MRI検査は疲れるでしょう?
検査を受けた方の中には病院の出口を間違える方もいらっしゃいます。
くれぐれもお気を付けてお帰り下さいね』
看護師さんの優しい言葉につい嬉しくなって『ありがとうございます。もう大丈夫です!』
わたくしも満面の笑顔で挨拶をし病院を後にしました。
そして、ものの見事に外来の出入口とは反対方向の救急車の専用出入口の方へ
出てしまいました。
ひっきりなしに赤色灯を鳴らしながら入ってくる救急車。
こんな所で轢かれては笑い話にもなりません。
車の誘導をしてるおじさんには睨まれ、焦った拍子に目の前のポールには
思いっきり体ごとぶつかり、右腕に大きなアザを作ってしまいました。
頭でなくて本当に良かった。その時は心底そう思いました。
次回は決断の時(2)を投稿させて頂きます。
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皆さまには大変ご心配をおかけして申し訳ありません。
先日までの検査入院を終え、今現在は、次の手術まで体を温存させるため
自宅待機になりました。
その間に今までの経過を書く事にしました。
来週末には再度入院をして手術をする事になります。
正直、医師からは厳しい手術になる事を宣告されました。
でも必ず皆様のもとへ帰ってまいります!
待っててくださいね。
追記:大変申し訳ありませんが、しばらくの間コメント欄は閉じさせて頂きます。