２００５年 スポーツ・オブ・ザ・イヤーは誰？

スポーツナビではスポーツナビ・アワード２００５というサイトにおいて、今年の日本のスポーツ界のＭＶＰを投票で決定するという企画がある。
ここでノミネートされているのは１５人物（チーム、競走馬含める）。誰がノミネートされているかは上記でジャンプしていただいてほしいのだが、現在では首位はディープインパクト、僅差でバレンタイン監督が追う展開だ。

今年は五輪やワールドカップなど、ビッグイベントがあまりなかったが、それでもスポーツ界は話題に事欠かなかった。
そこで勝手ながら、私なりに今年のスポーツ界（日本）の１０人を選んでみようと思う。

１人目は井口資仁。ホワイトソックス入団１年目でレギュラーに定着し、見事に２番打者として、チームのワールドシリーズ制覇に貢献。特に、地区シリーズのレッドソックス第２戦での逆転３ランは、あれがなければ地区シリーズ敗退もありえた程の価値ある一発だった。来年のＷＢＣでイチローとの１・２番でコンビを組むが、今から楽しみだ。
２人目は渡辺俊介。タイトルは取れなかったものの、間違いなくロッテ日本一に最も貢献した選手だ。彼が凄いのはポストシーズン３戦では、防御率が０点台であること！パのＭＶＰ杉内がプレーオフで本来の実力が発揮できなかったのが、より彼の凄みを際立たせる。ＷＢＣでは「日本のエース」として王監督から指名されているが、その精神力を考慮すれば当然だろう。
３人目は藤川球児。。今年の阪神優勝において、ＭＶＰ級の活躍だった。。日本シリーズでは打たれてしまったが、ペナントレースでは８０試合以上登板し、その防御率は１．３６という、近代野球では奇跡的な数字だ。しかも、ストレートでばったばったと三振を取る投手はここ最近見かけなかった投手だ。野球の醍醐味を改めて認識させてもらった選手である。
４人目は朝青龍。年間グランドスラムに年間最多勝を更新するなど、歴史に名を刻んだ１年となった。大関陣がだらしないという見方も出来るが、ライバル不在でも勝ち続ける、その精神力には感服だ。琴欧州が大関に昇進し、朝青龍対琴欧州という黄金カードは来年以降の大相撲の軸となるだろう。
５人目は宮里藍。今年の藍ちゃんは女子ゴルフＷ杯優勝に、全米ツアー予選会でのぶっちぎりの首位通過と、世界で十分通用するどころか、近いうちにメジャータイトルと取るのではないか、という期待に満ち溢れた年だった。来年以降も楽しみだ。
６人目は大黒将志。彼がいなければ日本代表はドイツに行けなかったといっても過言ではない。特に２月の北朝鮮戦でのロスタイムのゴールは、今年のあらゆるスポーツシーンの中で、５本の指に入る名場面だ。今年は代表で５得点であるが、全てが価値あるゴールだった。ガンバでも優勝に貢献し、日本サッカー界に現れた新たなるスターである。
７人目は五味隆典。ＰＲＩＤＥで最も輝いた日本人である。ＰＲＩＤＥデビュー以来無敗であり、そのほとんどがＫＯなのだ。こんな日本人選手を待っていた！大晦日の男祭りではライト級で初代王者に挑むが、是非とも勝って頂きたいし、今後は団体の垣根を超えて、須藤元気や山本ＫＩＤとの夢の対決に期待したい。
８人目は為末大。世界陸上では４００ｍＨで銅メダルを獲得した。４年前の銅メダル以降は不振であったが、今年の世界陸上では雨中、見事な駆け引きと頭脳戦、そして最後は気力で勝ち取ったメダルだった。２年後の大阪、北京五輪のために来年は２００ｍに専念するそうだが、スピードを磨いて、今度はより高い表彰台を目指してほしい。
９人目は加藤条冶。スピードスケート５００ｍで３４秒３０の世界記録を樹立した。日本人で世界記録を持っている、唯一の日本人アスリートではないか？まだまだ好不調の波が激しいようだが、トリノでは十分金メダルが狙えるし、夢の３３秒台はもしかしたら、彼が打ち立てるかもしれない。
１０人目（？）はディープインパクト。無敗の３冠馬は社会現象になっている。驚異的な破壊力を持つ、その末脚は規格外。競馬に関心の無い人ですら知っているのだから、その知名度は相当のもの。有馬記念では古馬との初対決だが、世界制覇のためにもここで負けるわけにはいかない。

さて、皆さんはどう思うでしょうか？かなり自分の偏見があるので、他にもいろいろな人達がいましたが、自分なりにはこの１０人が今年の日本のスポーツ界の顔だと思います。

そして、その中でもＭＶＰはやはりディープインパクトだと思います。はっきり言って、こんなサラブレッドは二度とお目にかかれない！ディープインパクトの３冠レースは今後１０年、２０年、いや少なくとも半世紀は語り継がれると思います。日本競馬の歴史を現在進行形で見ていることがとても幸せです。