goo blog サービス終了のお知らせ 

大阪芸大ジャーナリズム研究会

ツイッター @oua_journal
メール oua_journal@goo.jp

暖かな日差しのもと卒業式 思い出に浸り写真撮る卒業生

2025-03-22 12:36:13 | ニュース

 令和6年度の卒業式が、3月21日、快晴の暖かな日差しのもと行われました。卒業生らは名残惜しそうにキャンパスで写真を撮っていました。<吉岡心>


(写真:「卒業おめでとう」をバックに写真を撮る家族)
 3月21日午前、快晴で暖かな日差しのもと、「令和7年度 大阪芸術大学卒業証書・学位記授与式」が行われました。卒業生たちは希望を胸に、袴やスーツ姿でキャンパスに集いました。
 総合体育館第1アリーナでは、塚本邦彦・学長が、初めて世界周航を成し遂げたマゼラン一行の行動を紹介。南米ラプラタ川に迷い込み、乗組員の反乱で大きな絶望を味わったものの、河口に戻りついに海峡を抜けフィリピンへ向かったエピソードに例え、「大絶望の横に、必ず大成功がある」と卒業生たちにはなむけの言葉を贈りました。
 映像学科の女子学生は「卒業式を終えて晴れやかな気持ちで学生生活を終えることができました。」と笑顔で語りました。また、写真学科の男子学生は「仲のいい友人と離れることになるので寂しい」と悲しそうに話しました。
 今年はいつもは3月下旬に咲く、第1食堂裏の枝垂桜の開花が遅れ、蕾は固いまま青空をバックに入れていました。
 今年は、総合体育館前の芝生には、アートサイエンス学科の有志らが作った「OUA」の白いオブジェが置かれました。その前で卒業生らは、名残惜しそうに友人や父母らと写真を撮っていました。


(写真:「OUA」を撮り合っている卒業生たち)


若さと肉体で劇場を沸かす 学外公演『真田風雲録』【動画ニュース】

2025-03-20 20:59:54 | ニュース



 3月15日、SkyシアターMBS(大阪市北区梅田)で、学外公演『真田風雲録』が上演され、昨年から磨き続けた堂々の演技を舞台芸術学科生が披露。観客から温かい拍手が贈られました。<吉岡 心、神農 雄>


(写真:SkyシアターMBSの入場口)

 3月15日と16日に、SkyシアターMBSで、「前学科長 浜畑賢吉追善 大阪芸術大学 舞台芸術学科 学外公演 『真田風雲録』」が上演されました。この舞台は、関ヶ原の戦いで親を失った少年少女たちが、大坂の陣で真田幸村の部隊に加わり戦いに挑む姿を描く物語。時折笑みがこぼれてしまう場面を織り込みつつ、息の合ったダイナミックな歌唱ダンスシーンや、肉弾での合戦など、舞台芸術学科生たちの若さと肉体ならではの演出が特徴。さらに、音声や照明、道具作りなども学生が担当しました。

 公演初日の3月15日、観客席には、高校生やその保護者、一般の観客など750人ほどが集まりました。
 いよいよ幕が上がり、舞台芸術学科生たちが登場。昨年から始まり、2月からはほぼ毎日だったという稽古で磨いた堂々の演技を披露。アクロバットの要素も取り入れたダンスシーンで、劇場を大いに沸かせました。終盤の合戦シーンは、石垣の大道具と石の小道具を活用した肉弾戦。ステージを目いっぱい使った、迫力ある場面となりました。3時間に及ぶ公演も無事終演。カーテンコールでは、裏方で支えてきた舞台芸術学科生たちも登壇。客席からは今日一番の手拍子と拍手が贈られ、興奮冷めやらぬまま観客たちは梅田をあとにしました。


(写真:学外公演 『真田風雲録』カーテンコール)

 淀君役の学生の活躍を見ようと愛媛から来たという家族。
 母親は、「楽しく演技していることが伝わってきて、芸大でこの道に進ませて良かった」とほっとした様子。
 祖母は、「大きな声でハキハキ演技をしていたのが特によかった」と孫の成長を嬉しそうに話しました。
 また父親は、「うちの娘に合った役柄で、キャスティングが上手だった」と笑顔で応じました。

 放送学科1年の女子学生は、演技に関わるサークルに所属している目線で観ていました。「合戦のせめぎ合いを、石の大道具小道具で抽象的に表現していたのが、演劇ならではの良さだったと思う」と一言。
 映像学科4年の男子学生は、「今日の舞台で、演劇って面白いものなのだとわかりました」と舞台芸術学科生に感謝を伝えました。

 知人からの紹介で来たという他大学1年の男性は、「一番良かったのは、キャストたちの演技が輝いていたこと。歌いながらのダンスに鳥肌が立った」と笑みを浮かべました。
 他専門学校1年の男性は、「美術道具も学生が作っていたことにびっくりした。クオリティの高さがすごいと思った」と驚いた様子でした。

 大阪芸大から送付されたお知らせを見て来たという高校の教員。「3時間の舞台を、疲れた表情を見せずにやり切っていたのが、エネルギッシュでさすが芸大だと思った。高校生から見ても、舞台を学ぶ上で第一候補になりえる大学だと思うので、鑑賞できて良かった」と満足そうでした。

 「通し稽古を何度も繰り返すたびに、全部の演技が良くなっていった」と振り返ったのは、舞台芸術学科3年で猿飛佐助役の髙野皓平さん。「勢いある作風の中、自らのエネルギーをどのように観客席に放出すればいいのか。けがをしない体づくりや声をからさない発声の仕方など、工夫すべきところを学べて楽しかった」と続けました。

 趣味で男装コスプレを嗜んでいるという、海野六郎役の吉岡杏莉さん(同)。「動きや言動で男性に見えるよう意識して演技した。私が演劇に夢中になったきっかけは、高校の演劇部で最初に浴びたカーテンコールで、苦しさと悔しさの先にあった景色に圧倒されたのを覚えている。そして今日、SkyシアターMBSという大きな舞台でライトを浴びることができ、すごく嬉しかった」と感極まりながら語りました。

 三好伊三入道役の上原英治さん(同)は、元々稽古の段取りを調整する役割を担っていたところ、演出の内藤裕敬教授からの一声で、急遽演技も担当することになったといいます。「演技以外の礼儀作法や準備なども作品の質に大きく関わることが分かり、演技と段取りの仕事は、両方つながっていたのだと感じた。公演を通じて、音響や照明の人、衣装や道具を作る人、外部の人などと関わることができたので、もう少し将来のことを悩みたい」と前を向きました。

 「ケーブルやアンテナに不具合があったが、何とかトラブルを表に出さずに仕事を全うできた」と落ち着いて話したのは、マイクセッティングを担当した西川愛乃さん(同)。「当日の舞台裏は和やかな雰囲気だった。数か月みんなで駆け抜けた舞台で、全力を出し切るという気持ちがすごかった。カーテンコールでは、音響や美術、照明のメンバーがお客さまの前に出ることができ、このように関わっていたのだと見せられたのが嬉しかった」と答えました。

 「音楽については、その時代を生きた若者たちの、名もなき意思をメロディーに乗せられるよう、昨年9月から準備してきた」とコメントしたのは、同学科教授で、作曲・制作・音楽を担当した中村康治さん。「最初は戸惑いを見せていた学生たちだったが、舞台を作るうえでの熱量の重要さに気づくと、一気に変わっていった。浜畑・前学科長は「才能のない若者はいない」が口癖だったが、私も同様に舞台芸術学科生にはその素質があると思う。日本や世界の演劇を支える人になってほしい」と学生たちに思いを馳せました。

【関連記事】「学外公演『真田風雲録』 3月15日(土)、16日(日)梅田で」=
https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/2b0a53c1884e951a124dcf97b3a417ab

【関連記事】学外公演『真田風雲録』 会見で意気込みPR 【動画ニュース】=
https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/84ccbc1b55723578ee97b43ffd4593c4


いざという時のために AEDの設置場所を確認しよう(改訂版)

2025-03-19 00:00:00 | ニュース

 

 心臓が痙攣する「心室細動」を起こした人に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器AEDが、一般の人でも扱えるようになってから2024年7月で20年を迎えました。大阪芸大では、5カ所にAED(自動体外式除細動器)が設置されています。万が一の出来事に備えて、いまいちど設置場所と使い方を確認しておくことが大切です。<曽我亮翔>

▽AEDとは
 AEDは「Automated External Defibrillator」の略語で、日本語では「自動体外式除細動器」と呼ばれる「高度管理医療機器」です。心臓が痙攣し、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
 以前は医師など、限られた人しか使用が許されていなかったAEDですが、2004年7月から一般の人でも使えるよう規制が緩和されました。AEDは、救命時に必要な操作などを音声や光で案内するため、一般の人でも救命活動を行えます。

 大阪芸大では、
 ● 11号館の正面玄関横
 ● 20号館下ピロティ
 ● 9号館1階エレベーターホール
 ● 保健管理室前の廊下
 ● 体育会クラブハウス
 の5カ所に設置されています。


(画像:大阪芸大のAED設置場所)

AED情報サイト「AEDライフ」=https://www.aed-life.com/information/aed/
セコムのAEDサービス=https://www.secom.co.jp/business/medical/aed_column/04.html

心停止や呼吸停止となる可能性のある傷病を未然に防ぐことが重要ですが、心停止の可能性がある人を発見したら速やかに119番通報を行います。

 突然人が倒れたら…
 ①周囲の安全確認、傷病者に近づき反応(意識)を確認します。反応がなければ、大声で叫び応援を求めます。
 ②119番通報を行います。
 ②AEDを現場に届けてもらうよう周囲の人に要請します。AEDがすぐ近くにあることが分かっている場合は取りに行きます。
 119番通報すると、通信司令員が電話を通じて、行うべきことを指導してくれます。
 ③傷病者の胸とお腹の動きを見て「普段どおりの呼吸」をしているか10秒程度確認します。「普段どおりの呼吸」でない、分からない場合も心肺蘇生を開始します。
 ④心肺蘇生(胸骨圧迫、人工呼吸)を実施し、AEDが到着したら指示に従い電気ショックを行います。
 AEDはパッドを貼ると、電気ショックが必要かどうか自動的に判断します。
 「ショックは不要です」と音声メッセージが流れた場合には、直ちに心肺蘇生を再開し、救急車が到着するまで継続します。

 その場に居合わせた人が心停止をいち早く認識し、周囲の協力が得られると、119番通報できるタイミングも早くなります。
 素早い医療機関での処置が大切な命を救うことに変わりはありませんが、救急車が駆けつけるまでの応急手当が、その後の救命の可能性を高めます。

 了


春の体験入学開催 在学生が魅力伝える

2025-03-06 14:20:17 | ニュース

 3月2日、大阪芸大キャンパスで、今年最初の体験入学が開催され、高校生や保護者が、大阪芸大のカリキュラムを実際に体感。公開稽古などで在学生も参加しました。<狭間 翼、北垣内 隆一、吉岡 心、神農 雄>


写真:公開稽古を熱心に見学する高校生たち

 3月2日、大阪芸大キャンパスで、今年最初の「大阪芸術大学体験入学2025」が開催されました。このイベントでは、大阪芸大各学科で高校生向けの授業・実習が用意され、入学後に受けるカリキュラムを実際に体感することができます。
 少し霧がかかった河南町のキャンパスには、制服や私服などを身に着けた高校生をはじめ、保護者や小さな子どもの姿も見られました。

 15学科のうちの一つ、舞台芸術学科では、3月15日(土)と16日(日)に大阪・梅田で上演される、学外公演『真田風雲録』の公開稽古を実施しました。
 芸術劇場の客席には、30人ほどの高校生が舞台芸術学科生の演技を鑑賞。激しい動きが特徴の歌唱ダンスシーン、時折入る演出の教授による指導などを、真剣な面持ちで見ていました。

 この舞台で真田幸村を演じる舞台芸術学科3年生の荒木勇哉さんは、「芸大では、演技を目指す人、スタッフを目指す人、美術を目指す人、みんなそれぞれの分野を磨いています。まだまだ成長段階ですが、今日の公開稽古で、私たちが舞台に対して持っているエネルギーを、少しは高校生に伝えられたと思う」とほっとした様子でした。

 「芸大に興味を持って来てくれている高校生の前で中途半端なことはできないので、気を引き締めて舞台に立ちました」と話した、猿飛佐助役の髙野皓平さん(同)。「後半はより重要なシーンも出てくるので、台本を読み込んで稽古に向き合いたい」と本番への意気込みを続けました。

 お霧役の野中理名さん(同)は、入学するまで全く別のことを学んでいたといいます。「長らく剣道をやっていたので、今までの経験と舞台の内容がつながり、いい機会だと思っています。入学してから楽しい日々です」と答えました。

 元々は、音楽ライブの音響に興味があったという西川愛乃さん(同)。「今は、演劇などの音響に携わっていて、勉強になっています。私はワイヤレスマイクをキャストに着けるのが仕事で、養生や汗対策など、細かいところも工夫しています。もう翌日の稽古の準備も出来ています」とコメントしました。

《大阪芸術大学体験入学2025》
●今後の開催日程=
 6月8日(日)、8月3日(日)、10月26日(日)。
●問い合わせ=大阪芸術大学 入試課。
 電話:0721ー93ー6583。
 月~金:9:30~17:00。
 土:9:30~12:00。
●詳細=https://taiken.osaka-geidai.ac.jp/

【関連記事】「高校生向け体験入学 3月2日(日)に大阪芸大で」=
https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/052bc9cb740f06a7ff47f87c462c866a

【関連記事】「学外公演『真田風雲録』 3月15日(土)、16日(日)梅田で」=
https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/2b0a53c1884e951a124dcf97b3a417ab

【訂正】本文中に「飛猿佐助の髙野皓平さん(同)」とありましたが、「猿飛佐助」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(2025年 3月9日 11:10 編集部

卒業制作展2025 厳しい寒さのなか開幕 【動画ニュース】

2025-02-11 16:26:17 | ニュース

 2月9日、「大阪芸術大学卒業制作展2025」が始まりました。この日の最高気温は11度と厳しい冷え込みの中、芸術情報センター前では、オープニングセレモニー が行われました。卒業制作作品の中でも優れた成績を収めた優秀作品展が展示ホールで、また各学科の作品の展示が、それぞれの学科棟で行われています。2月16日(日)まで。<森下菜穂>

 卒業制作授賞式には、塚本英邦副学長や、亀谷眞一専務理事、河南町長の森田昌吾さんも出席。
 塚本副学長は、「学生の4年間は人生の中で大切で、何年か経つと学生時代を思い出す時があると思います。そのときはまたここに戻って来て欲しいです」と挨拶し、森田町長は、「受賞おめでとうございます。河南町で学んだ4年間はずっと思い出に残ると思います」と祝福の言葉を述べました。
 各学科で最も優秀な成績だった学長賞を受けた学生へ、塚本副学長から賞状が贈られました。


(写真:オープニングセレモニーのくす玉割り)

 授賞式後は、芸術情報センター前でオープニングセレモニーが開かれ、テープカットとくす玉割りには、塚本副学長、亀谷専務理事、森田町長、そして授賞した学生も参加。演奏学科の学生によるファンファーレの演奏が始まったあと、くす玉が割られました。

 芸術情報センター1階の「展示ホール」では、優秀作品展が開催されています。
 学長賞の陶芸作品「めぐりめぐってまためぐる」を制作した工芸学科の早川陽奈さんは作品に、「いつも当たり前に過ごした自分は恵まれている、水や動植物、雲、雨や花など当たり前に存在しているものは一つも欠けてはならないことを伝えたかった」と話していました。
 同じく学長賞の映像作品「ふつうの家族」を制作した放送学科の佐藤虹さんは、「(自分の家族は)弟が自閉症で、シングルマザーの元で育ったことから常に普通とはを考えていました。観ている人に自分が思う普通を考えてもらえたらいいな」と作品に思いを込めたと語りました。

 その他、総合体育館やギャラリーなどキャンパス全体で展示が行われています。
 また、12号館下ピロティでは恒例の『卒展マルシェ』も開かれています。学生たちが作った小物や雑貨が販売されています。開催日は、9日(日)〜11(火)で、いずれも12時から17時まで。


(写真:卒展マルシェ 12号館下ピロティで)

 今年大阪芸大に入学する来場者は、「これだけすごいものを作れることに感動しました。自分が入学後に同じような作品を作れるのか、ちょっと難しいと思ったのでこれから頑張っていこうと思いました」とコメント。
 また、娘の親友の作品を見にきたという来場者は「今にも製品になりそうな作品や、私たちの発想にないびっくりするような作品がいっぱいあって楽しかったです」と微笑んでいました。

《大阪芸術大学卒業制作展2025》
●開催期間=2025年2月9日(日)~2月16日(日)11:00~17:00。
●開催場所=大阪芸術大学(大阪府南河内郡河南町東山469)[地図]。
●アクセス=近鉄長野線「喜志」駅下車。大阪芸大スクールバスで約15分。
●公式SNS=
▽X(旧Twitter)=@oua_sotsuten
▽HP=https://oua.osaka-geidai.ac.jp/sotsuten2025/
●問い合わせ=大阪芸術大学 〒585−8555 大阪府南河内郡河南町東山469 電話番号:0721−93−3781。