10月、突然、アメリカの小さな村に住んでいる君から電話をもらった。
<電話>
それは、僕が一人で大きな音で、井上陽水を聴いていたときだった。
僕:今、陽水を大きな音で聴いています。
君:うらやましいです。
僕:そちらでは陽水のアルバムは持っていないんだ?
君:全くありません。聞こうと思えば、YouTube です。
僕:いろいろ聞いても、陽水とサザンとが傑出していますね。
君:サザンは毎日聞いています。
僕:その次に、君が好きな玉置浩二が来るのかもしれません。
君:そうですね。
僕:このあたりの曲が、将来もクラシックと同じようにスタンダードとして残っていく のかな…。
君:陽水はそうなると思います。サザンも…。
でも玉置はまだそこまで行っていないかもね。最近、荒れているので、だめかもしれません。
僕:コブクロも残っていくかも
君:コブクロもいいですね。
僕:女性では、みゆきさんと、ドリカムかな?
君:あとは高橋真理子とか…。
僕:そうだね。ちょっとオリジナリティが足りない気がしますが…。
君:そう、やはり自分で作らないとだめですね。高橋真理子は作り始めましたが、
まだまだですね。
僕:そう、自分で書きはじめましたね。
僕:「傘がない」が今、聞こえています。
君:「傘がない」は、大好きです。
僕: 君よりより古い付き合いです。
君: もちろんそうですね。暗いけどいい曲です。
僕: 陽水は若い時の曲も、中断後の年取ってからの曲も、両方、いいのは素敵です。
君:才能ですね。
僕:詞がいいですね、曲に負けず。だれも想像できない言葉を紡いでいます。
君:本当にそうですね。
どこから出てくるの…というくらいいいですね。
僕:そういう意味で、玉置と陽水のコラボは素敵です。
君:「夏の終わりのハーモニー」はすごいです。
僕:僕が玉置を知ったのは、陽水とSONGSに出ていた時です。
それまでは全く知らなかった。
君:二人のジョイントコンサートで、初めて、「夏の終わりのハーモニー」を歌いました。すごかったです。よく覚えています。
僕:安全地帯時代には、玉置の名も知りませんでした。まったく気になっていませんでした。
君:私が昔きいていたの 知らなかった?
僕:おぼえてないなぁ
君:そういえば、二人で音楽、あまり聞かなかったですね。
僕:そんなことはないけど。車に乗っているときはいつもカセットがかかっていました。洋楽が多かったのかも…です。
君:よく覚えていません。
僕:フミヤもいいですね。
君:フミヤも最近いいです。
<陽水>
僕:「夢のなかに」が流れています。陽水、高い声が今も出ますね。
君:懐かしい!
僕:お気に入りは、「長い坂の絵のフレーム」と「積み荷のない船」ですかね。
君:比較的、新しい曲ですね。
僕:淋しさのつれづれに…、「心もよう」が聞こえています。
君:手紙をしたためています…ですね。
僕:そうです。
君:美しい日本語ですね。
電話はきれた。
ちょっと、30年も前の懐かしい感情で陽水を聴いた。