夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

それが社会常識

2007年05月27日 | profession
「特急田中3号」というドラマは、東京一偏差値が低いという設定の産業流通大学(略してサンリュウ大)の鉄道研究会の3名の大学生と大手商社派遣OL3名が中心になる、昔の「不揃いの林檎たち」に設定の少し似ているドラマである。
4月18日放送分に以下のようなエピソードがあった。

4浪したうえに2留(いずれも友達を助けるために試験を受け損ねた)している大手ホテルチェーンの御曹司(超弩級の鉄)が、卒業のかかった科目のレポートがどうしても書けずに昨年の先輩の提出したレポートを丸写しして提出し、それがばれて(当然である)、単位を落とし、3留することになり、ホテルも弟に継がれそうになる。
教授(阿藤快)に嘆願に行くと「君は私を裏切ったのだ」といわれすごすご引き返す。

「諦めずにもう一度頼みにいくべきだ」と友達(カトゥーンの田中聖(こうきと読む。社保庁で間違われないように気をつけよう)と、最近できちゃった結婚がきまった塚本高史)が強く勧めても、彼は「俺は教授のことも傷つけてしまったのだ。そんな資格はない」という。

それがまっとうな人間の考え方だよね。
三流といわれている大学に4浪して入った学生でさえそれくらいの良識はあるとこの手のドラマで描いているいうことは、それが社会通念だということであろう。

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