天窓風景

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ランチに泣く中年

2008-04-15 22:33:00 | 日記
ひと月に1~2回しか行かない得意先の近所の喫茶店は、ブレークした単行本を置いてくれている。
週刊女性とか置いてない。

長居の客ばっかになって、回転が悪いんじゃないかと思うんだけど、
経営状態は不明。

スタッフが母娘ともう一人。
全員女性で「カモメ食堂」ばりに、優雅なゆったりカフェだ。

飲み物とここで焼いてるベーグルサンドを食べられる。


この前は「佐賀のがばいばあちゃん 愛蔵版」を読んだ。

これは小学生向きに作られてるもので、漢字にルビが振ってあった。
途中でぼろぼろ泣いてしまった。

ごめんなさい。
トイレで思いっきり鼻をかみました。絶対店内にも聞こえたよね。


島田少年がびっくりするほど純粋なのだ。
自分に降りかかっている不幸に対する怒りが希薄だ。
この少年には悪意の芽がない。

 何で俺だけこんな境遇なんだよ。
こんなこと、毎日思うよ、アタシはさ。


今日、「ホームレス中学生」を読み終えた。

図書館で180人待ちと言われた。
買うほどじゃないじゃん、ねえ?
(激しく同意を求めたいのだが・・)


これが驚くほど文字が詰まっている。



「ベストセラーを読んで」
         3年2組 種村タネ

立身出世小説は「生きてく希望」だと思いました。
私は島田少年や田村少年ほどビンボーじゃないです、
母も生きてます。

なのに、ちょっとヘマをしては凹んでしまい、自分じゃない誰かのせいにしたり、自分の不運に恨みを抱いたり、不平不満だらけだったり、
自分で自分を貶めているのかもしれません。

この二人の少年の心根のキレイさは、学んだものじゃないみたいです。お母さんのお腹の中で、すでに授かって生まれてきたのではないかと思います。


それと地域の暖かさ。教育の本来あるべき姿。
やっぱり大店法はもっと規制すべきだったんだ。
地元の商店街が消えるのは、地域が消えるのと同梱だ。

この二人の少年が今日あるのも、地域、学校の先生の思いやり
「地域の子はわが子」的な農耕民族の優しさ。

いろんな困難を飛び越えることができる、銀の匙をいつまでも握っている少年たち。

誰のことも悪く言わず、自分ばかりを責めて、
家族のことばかりを気遣いしている、
この少年のつらさを思いやると、中年のアタシは涙が止まりません。

自分の気持ちの不自由さと、ひねくれ加減と感謝心の無さにも涙が出ます、
みっともない大人です。

すいませんが、someiyosino(喫茶店の名)さん、

次は伊坂幸太郎の新作「ゴールデンスランバー 」、お願いします。

ランチ850円は私には痛いのですが、他を切り詰めても通う所存です。

(買えよ 本)

ブログも同内容