UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 456P

2024-05-26 19:49:39 | 日記
 ピッピッピッ――と無人レジで大量の商品を何度もスキャンしていく草陰草案達。小さな物を大量に持ってきて、それはお菓子だったり消しゴムだったり……後は水とかもある。なんんでこんな悠長な事をやってるかというと――
 
「背に腹は代えられないな」
「それで本当に大丈夫なんですか?」
「支払いはこれで!」
「いやいやここは大人に任せるがよい」
「でも、俺達かなり稼いでますから! それに今だってほら!」
 
 そう言って東海道馬脚がスマホを見せてくれる。てか大人の中でも一番お金を持ってなさそうな猩々坊主がそれを言って……でもある。今まさに彼らのチャンネル『ジパング魔法学園』には大量のスパチャ(スーパーチャット)と呼ばれる投げ銭が大量の視聴者から送られてる。それは数百円から高いのは数万円もある。
 
「なるほど、我々は期待されてると」
 
 猩々坊主は機械なんて触りません――みたいな雰囲気を出してるが、実はそこそこちゃんと機械も使いこなす現代の坊主である。スマホも勿論持ってる。それでアンゴラ氏たちとは繋がった訳だし。
 だからちゃんと東海道馬脚がなんで自分たちのチャンネルを見せてくれたのか……その理由も瞬時に理解したのだろう。
 
「金は心配なさそうだな」
「でも皆さんのお金ですからね。無駄にはできないってことですよ」
「任せろ」
 
 そう言って大量に買ったものを袋に入れて外に……と思ったら既に外にはまだ草陰草案たちが正気なのが分かってるのか、おかしくなった人たちが集まってた。
 
「アンゴラ氏!」
 
 そんな風にミカン氏が怯えながら叫ぶ。アンゴラ氏はさっき買った小粒なチョコの袋を開けた。そしてそれを一掴みすると念じる。そして合図を共に電源を切ってた自動ドアを手動であけた。
 ここには既に人はいなくなってたけど、荒らされた形跡とかはなかったのだ。ここで働いてた人はどこにいったのだろうか? 疑問が湧いたが、草陰草案達もそれどころではなかったから気にしなかった。
 そして手動で開けたドアから倒れ込むようにしておかしくなった人たちがなだれ込んでくる。その時にアンゴラ氏が握ってたチョコを投げつけると、これまでの小石と同じようにバチッと音がして前方の人が倒れていく。けどたくさんいる。
 とりあえずアンゴラ氏には投げる事に専念してもらう。なので猩々坊主に今度はボトルタイプのガムをあけてもらって大量に渡した。そうやって草陰草案たちはなんとか駅構内の奥へと進んでいく。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1095

2024-05-26 19:44:50 | 日記
 教会の魂はきっとこの世界の者たちに恨みが募ってるんだろう。いや、勿論地上の人々のほうが今や恨んでるわ!! というのはその通り過ぎる。教会の奴らは恨まれはすれ、恨むのはお門違いというものだろう。
 だって奴らこの世界で好き勝手にやってた。そういう印象だろう。けど……どうやら違うらしい。奴らの視点的には……この世界での生活なんてのは本来は自分たちにふさわしくない拷問的な事だった……という認識らしい。
 
『なんで……なんでだああああああああああああああああああああ!!』
 
 ――という咆哮が聞こえてくる。それが聞こえるのはきっと私だけだろうけどね。そしてG-01の解析というかその性能によって、奴らの慟哭がたくさん聞こえてくるのだ。
 はっきり言って、このまま戦い続けて私が狙うのはネナンちゃんの覚醒である。サンクチュアリとしての覚醒……それが最後のカギだからこそ、戦いという手段をとってるにすぎない。
 
 それがなされたら、とっととメタリファーには退場してほしい。けどその退場というのは倒す……とか滅ぼす……とかそういう物騒なことではない。もっと穏便なただ帰っていただく……ということである。
 
 だって別にメタリファー事態には恨みとかないから。実際、さっさとその魂をどっかに持っていってほしいんだが……なぜか体を明け渡して遊んでるからね。何をメタリファーがしたいのかわかんないが、このままメタリファーが教会の魂にその体を好きにさせるのなら、結局のところもう内部に押し込めた魂をどうにかするしか無いわけで……
 そのための術を私は探してる。
 
「みなさん!!」
 
 そんな風にネナンちゃんが叫ぶ。ジャル爺たちがメタリファーの時空間の狭間から出てきた手に捕らえられ……それだけじゃなくその手はアズバインバカラの方へといってる。そしてその間には地上の軍や賞金稼ぎ達。彼らはもどうにか戦おうとしたようだけど……ほぼ何もなされずにその手が彼らの体を通り抜ける。それだけで誰もが色を失っていった。
 どういうことなのか……先にそれをなされたジャル爺達も同じように色を失ってその場に面白い顔をして止まってる。面白いというのは失礼だけど、実際そうなのだから仕方ない。
 そして重要なのはその場がジャル爺たちは空中である……ということだ。空中でそのまま彼らは止まってる。この事実から分かることは一つ……
 
「多分あの手は対象をそのまま時空間の隙間に押し込めてる……」
 
 ってことだ。