UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 457P

2024-05-27 20:34:52 | 日記
 草陰草案たちは駅の改札を通る。その先にも既にたくさんの人……というかほぼ全ての人がもう影響を受けておかしくなってると言ってもいい。駅員さんもなんか改札を見張るための場所で透明な板をペロペロとしてた。
 絶対に汚いだろう。普段なら絶対にしないだろうこと。けどもしかしたら皆に見られながらペロペロしたいという欲求がその人にはあったのかもしれない。
 そんな人をよそ目に、解説のパカパカと開く所でたくさんの人がおかしな事をやってたからそれをアンゴラ氏の石でどけて中へ……そしてそこでようやくだ。ようやくチャド氏がいった。
 
「ここだ!」
 
 確かに彼のダウジングの棒は大きく開ききってる。改札を通ると、いくつかのお店が左右にあって、そして上りと下りの方面へと下る階段がある。けどどうやら階段には降りれてないみたいだ。なんかバリケード? みたいなのがくんである。察した人がそれをやったのかもしれない。
 けどそこにもおかしくなった人が押し寄せてるからそのうち破られるだろう。
 
「元凶はどれだ?」
 
 そういうアンゴラ氏……けどそこに朝日倉三が指を指す。
 
「あれ……はコスプレか?」
 
 その指の先には確かにそう思えるような人がいた。形のいいおしりを惜しげもなく晒す女性の姿。その背には黒い羽とそして尻尾がある。朝日倉三がコスプレと言うのも仕方ない。
 この変な力に当てられて彼女もあんな格好を? と朝日倉三は見つけたとき思っただろう。けどおかしい……とも思った。
 
「あれだけ目立つのに……」
 
 そんな風につぶやく。その背中の羽はなかなかに大きい。折りたたまれてるとはいえ、その羽の関節部分は明らかにその女性の頭よりもその3つ分位い高い。広げたらかなりの大きさになるだろう。
 女性事態は平均的な身長だろう。160とかそのくらいだと思われる。けどその羽根で目立ってるのに……朝日倉三どころか、その姿を認識するまでそのおかしさに誰も気づいてなかった。
 
「あの人……です」
 
 草陰草案が少しだけ声を引きつられてそういった。そしてその体は小刻みに震えてる。
 
「アンゴラさんは何も感じないんですか?」
「俺は……」
「あの人から濃い力を私は感じる」
 
 どうやら草陰草案は相手の力を正確に感じ取れるらしい。そしてこの騒動の原因を特定した彼らは臨戦態勢を取った。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1096

2024-05-27 20:30:16 | 日記
 メタリファーの手はアズバインバカラへと伸びる。あれにはどんな障壁も意味をなさない。今アズバインバカラはネナンちゃんが作り上げた幹のドームによって覆われてる。けどそれをあの手はなにも無いかのように通り抜けることだろう。
 
「だめえええええええええええ!!」
 
 そういってネナンちゃんが叫ぶ。その目には涙が溢れてた。でもそれをメタリファーが……その中にある魂が聞くわけはない。だってあの中にいるのは教会の魂だ。
 寧ろ他人の不幸を嘲笑っていることだろう。そういう奴らである。けど流石に精神崩壊とかは私も望んでるわけじゃない。ネナンちゃんはまだ子供だ。あまりの心への負担はその心を壊しかねない。
 
 だから私は一斉に周囲のドローンを集めた。今やこの世界の全ての人達はアズバインバカラとジャルバジャルに集まってるといってもいい。
 わずかにサーザインシャインインラにもいるが……それは本当に数人だからいいだろう。
 
 私はドローンに結界を展開させる。勿論だけど時空間へと対応した結界……障壁だ。それを察知した手は、ドローンを避けようと移動する。けどさせないよ。
 私はドローンで手の動きの先を読む。そうやってちょっとの時間を作る。それに……だ。実際既にあの手の情報も集めてる。ドローンの障壁に触れた手によってもたらされた情報。
 それをG-01によって解析を掛ける。触れたドローンはちょっと持ったけど、やっぱり同じように時空間の狭間へと押しやられたみたいでこっちの操作を受け付けなくなった。
 実際今のままなんとか先回りをして手を抑える……ってのは無理だ。だっていくら私がこの世界で過剰なくらいにドローンを作り上げたって言っても、物質的なドローンと物質ではないあの手では増やせる手段が全く違う。
 はっきり言ってこれ以上ドローンは増やせない。けど、あの手は簡単に増える。分裂だっていいし、元の場所から出てる量だって増やせるだろう。
 だからドローンで防ぐのも限界がある。なので私は直ぐにG-01の解析力を使ってあの手の力に対応できる結界を作り上げてる。
 そしていくつかのドローンを遠隔でアップロードして指定の位置に配置してアズバインバカラとジャルバジャルを覆うつもりだ。それで少しは安心してくれたら……
 
「ジーゼ様……ありがとう……」
 
 そういってネナンちゃんはメタリファーをみる。いや違う……睨んでる……と言ったほうが正しいだろう。そしてメタリファーを指さしてネナンちゃんはこういった。
 
「私はもう貴方を許しません!!」