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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1095

2024-05-26 19:44:50 | 日記
 教会の魂はきっとこの世界の者たちに恨みが募ってるんだろう。いや、勿論地上の人々のほうが今や恨んでるわ!! というのはその通り過ぎる。教会の奴らは恨まれはすれ、恨むのはお門違いというものだろう。
 だって奴らこの世界で好き勝手にやってた。そういう印象だろう。けど……どうやら違うらしい。奴らの視点的には……この世界での生活なんてのは本来は自分たちにふさわしくない拷問的な事だった……という認識らしい。
 
『なんで……なんでだああああああああああああああああああああ!!』
 
 ――という咆哮が聞こえてくる。それが聞こえるのはきっと私だけだろうけどね。そしてG-01の解析というかその性能によって、奴らの慟哭がたくさん聞こえてくるのだ。
 はっきり言って、このまま戦い続けて私が狙うのはネナンちゃんの覚醒である。サンクチュアリとしての覚醒……それが最後のカギだからこそ、戦いという手段をとってるにすぎない。
 
 それがなされたら、とっととメタリファーには退場してほしい。けどその退場というのは倒す……とか滅ぼす……とかそういう物騒なことではない。もっと穏便なただ帰っていただく……ということである。
 
 だって別にメタリファー事態には恨みとかないから。実際、さっさとその魂をどっかに持っていってほしいんだが……なぜか体を明け渡して遊んでるからね。何をメタリファーがしたいのかわかんないが、このままメタリファーが教会の魂にその体を好きにさせるのなら、結局のところもう内部に押し込めた魂をどうにかするしか無いわけで……
 そのための術を私は探してる。
 
「みなさん!!」
 
 そんな風にネナンちゃんが叫ぶ。ジャル爺たちがメタリファーの時空間の狭間から出てきた手に捕らえられ……それだけじゃなくその手はアズバインバカラの方へといってる。そしてその間には地上の軍や賞金稼ぎ達。彼らはもどうにか戦おうとしたようだけど……ほぼ何もなされずにその手が彼らの体を通り抜ける。それだけで誰もが色を失っていった。
 どういうことなのか……先にそれをなされたジャル爺達も同じように色を失ってその場に面白い顔をして止まってる。面白いというのは失礼だけど、実際そうなのだから仕方ない。
 そして重要なのはその場がジャル爺たちは空中である……ということだ。空中でそのまま彼らは止まってる。この事実から分かることは一つ……
 
「多分あの手は対象をそのまま時空間の隙間に押し込めてる……」
 
 ってことだ。


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