UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 455P

2024-05-25 18:25:42 | 日記
 そいつは面白おかしくジパング魔法学園の放送を見てた。自作したPCで画面はトリプルモニターだ。それにいくつのものブラウザを展開して画面いっぱいに展開して様々な動画を流し、そしてコメントをしてた。
 所謂『オタク』と呼ばれる存在だろう。そんな彼は首都の都市部に在住してた。日がな一日ネットの海に張り付いてるような……そんな存在。
 
「なんだよそれ……まずいじゃねーか」
 
 そんな事をいって彼は立ち上がる。そしてとりあえず窓を開けて眼下をみた。そこにはたくさんの人がゴミのようにうごめいてる。パトカーとかはまだ見えない。でも……もしもこっちに今の事件の元凶がきたら……
 
 それを考えてしまう。彼の家は駅直下型のタワマンだった。だからもしも今、この世間を賑わしてる元凶が来たらどうなるか……きっと事態が収束するまで外にでることはできなくなるだろう。
 
「いや、あの沿線的に……終点ここじゃねーか!?」
 
 愕然……もしもあの沿線の都市部の終点がこの駅じゃなかったら確率的には低くなっただろう。でも動画に駅名は乗ってるわけで……それは彼の駅から出てる沿線沿いにある駅だった。
 つまりは地方に向かう方にいかなかったら、この駅に来てしまうというわけだ。
 
「と、とりあえず逃げる? 今ならまだ間に合うはずだ。でもタワマンの住居の方にはエレベーターでしかこれないし……ここに居たほうが安全か? なるべく今から食べ物と飲み物を買い込んで籠城したほうがいいか?」
 
 そんなことを彼は考えてた。でも一番いいのは……そう思ってモニターを一つ専有させて映像を映し出す。
 
「頼むぞ……」
 
 彼は画面の前で手を組んだ。そしてそうつぶやく。そう、一番いいのは彼らジパング魔法学園といっしょに草陰草案とよくわかんない大人たちがこの事態を解決してくれることだ。
 警察? そんなのにはもう期待なんてしてない。きっと他の誰もがその気持だろうと思ってた。希望は彼らだけ……そう思ってる人たちがおおくいるはずだ。
 
 そんな風に祈ってる人たちが数多く居る……とはつゆ知らない草陰草案達は今、なんか無人になってしまったコンビニでチロルチョコと粒タイプのグミ……更にはフリスクを大量に買ってた。
 
(本当に大丈夫か?)
 
 その光景にそう思ってしまうのは画面の前の彼だけではないだろう。とりあえず彼はスマホでたくさんの食料品を注文することにした。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1094

2024-05-25 18:18:47 | 日記
 時間差で動かされた重なった腕。その腕の動きはとても緩慢だった。今まではもっと高速だったし、髪の毛なんてそれこそ捉えるのが難しいほどに早かった。私は見えてるし、勿論勇者やアイだって見えてるだろう。ジャル爺達、今戦ってるこの世界の精鋭たちもちゃんと見えてるはずだ。
 けどきっとネナンちゃんには今までの戦いの様子はなんとなくしかわからなかっただろう。それくらい次元が違ったといっていい。でも今は……今のメタリファーはそれをまるで見せるかのようにしてる。
 ゆっくりゆっくりと動く腕。普通なら――なにやってんだ?――と思う。実際私はそんなに武に傾倒してる訳じゃないし、そもそも戦いをやってると言っても、私はG-01の中でぬくぬくしながらの戦いだから、そんなに危機感って感じたことない。
 
 なのできっと武人としての直感とかないんだと思う。ただG-01事態は何かを感じ取ってた。ビービーと警告音をならしている。そして勇者やアイ、ジャル爺達もそうだ。何かを感じてるのか近くでさえずってたはずなのに距離を取ろうとしてる。ここでジャル爺達は距離を取るということは戦線を離脱するに等しいが……でもきっとそれだけ「ヤバい」って感じてるんだろう。
 軍機違反とは言わないでおこう。そして左から右に動かされたずれた腕。するとそこには何かが見える。それはきっと引き裂かれた空間。二本の腕でその腕の隙間が別の空間なのか次元なのかに引き裂かれてる。
 
 そしてそこから何やら聞こえる「あああああ!!」という声……音? 次元にはなんかとても怖いなにかが居る? そして伸ばされる小さな手。それはまるで赤ちゃんの手のような……人の頭代はあるが、成長しきってないようなずんぐりむっくりとしてた手……それがゴムが伸びるようにその次元から一斉に伸ばされた。なんかヤバそうだから、私はG-01の解析を駆使してナイフを取り出すと同時にそのナイフに解析した情報を流し、有効な攻撃へと変化させる。そして向かってくる手をスパスパと切る。
 けどそれができるのは私だけみたいだ。勇者は聖剣で同じようにしたみたいだけど、なんか一気に聖剣の力が減ったことでこれはだめだとおもったのか逃げに徹する。アイはそもそもネナンちゃんを抱えてるから安全策で逃げる事に徹してた。
 
 ジャル爺達は……急いでメタリファーから離れようとしてたけど、この手そもそもが時空間の狭間から現れたからか、時間と空間に囚われてない。完全に逃げ切ることは不可能だ。勇者やアイがなんとか逃げられるのは、それだけ高性能だからだ。だからジャル爺達はその手に捕らえられてしまう。
 いやジャル爺たちだけじゃない。その手はどこまでも伸びている。この世界、全ての者を捕らえようとしてるかのような動きだ。