りーちゃんといっしょ!

不妊治療の末、超高齢出産を乗り越えた母のもとに生まれてくれた「りーちゃん」プラス「柴犬てつ」とのダラダラ日記です。

2日目、こまなちゃん誕生(前半戦)

2009-11-19 16:59:28 | 怒涛の出産編
朝、数分寝たかなあ。。。記憶がうっすら。
日によって担当医が変わる。流石、大学病院。
夜勤の看護師さんも助産師さんも変わった。
ニコニコ担当医さんが話しかけてきた。
「気分はどうですか~?」
「・・・・・最悪なんです。一睡もできなかったし。」
もう、帝王切開にしようよ~。だって、もう、体力ないよぅ><;
「そうですか~・・・8時から頑張りましょうね~」
って、人の話きけよ!体力なくヘロへロの患者にいわないで~
もともと、文科系で根性なんて言葉とは無縁なのよ~
もう、自分でも何とか楽なほうへ逃げようとしていた。

しかし、やはり逃げられない。やめることも出来ない。
こまなちゃんにどうしても会いたい。
仕方なく覚悟を決めた。

8時に点滴が始まった。前日の夕食から食事もできない状態である。
お産は体力!でも、食べてなくちゃなあ・・・
しかし、その後押し寄せる陣痛に気持ち悪くなり、絶食状態が続いた。
運ばれてくる食事は、付き添いの母親が始末(自分の胃袋に)していた。
点滴のスピードをあげると、陣痛が強くなる。昨日とは違うなあ。
このころになると、呼吸法とNSTの波形で、陣痛の波が
読めるようになっていた。昨日のように叫ぶことも、柵を揺らしたり
ましてや、体を揺らすこともなくなっていた。
ただ、汗をかきながら、呼吸を整えるのみ。
12時ごろ、婦長さんらしき人が見に来た。
「あら?子宮口が全開になってるわ。呼吸が上手に
 出来てるのね。優秀ですよ。」
って、はいー?????
いつのまにー?あれよあれよというまに分娩室へ。
ダンナが来てない!間に合わないよー><;
母親に携帯を取って貰うと、ダンナにワン切り。
きっと、わかるよね?
「あと、一時間で産まれるよ。」
不安もあったが、陣痛からやっと開放されるのと、こまなちゃんに会える
うれしさで気を失いそうだった。気を失ったら楽だろうなあ。。。。
30分でダンナが会社からやってきた。
ああ、よかった~。。。。
しかし、そこから8時間、こまなちゃんは出てこなかった。
頭引っかかってんじゃないかー?!
廊下をうろつくダンナにも「まだ、産まれないんですか?!」
と驚く医療スタッフ。って、あんたらがなんとかしてくれよ!
後で聞いたところ、医局では「4×歳の初産」が話題になっていたらしい。
どうせ、超高齢出産だよ!悪かったな!

引っ張る(カンシ分娩)には、少し頭が遠いらしい。
と、ここで担当医がやってきた。とうとう、帝王切開かなあ。。。
だったら、朝からやって欲しかった。時計は午後5時。
「破水してるので、どうしても今日出産しなくては駄目なんですよ。」
そうでしょう、そうでしょう。
「あと、もう少しがんばって頭が降りれば引っ張れますので、がんばりましょう!」
おいっ!まだ、頑張るのかよ!
どうやら、こまなちゃん斜めになっているらしい。
ふと冷静に自分をみると様式トイレに座っているカッコになっている。
すげー、泣きたい気分なんだけど、構っていられないよー。
担当の先生も看護師さんたちも皆集まってきた。

昨日からお隣の分娩室で4人くらいの人が、私より後に来て
さきに産んでいっている。やっと、ラストかあ。。。と、思っていると
先生が叫んだ。
「がんばって!右側に硬いうんこする感じで!」
って、あんた何言ってるんだよ!
したことないよそんなの!わかんないよ!!
こういうときは、冷静になってはいけないとつくづく思う。
ダンナもがんばれと手を握ってくれている。
「がんばったら、あみあみメロン買ってくれるか?」
と、言った私にダンナは一瞬たじろいだが
「わかった。」と、言った。
やった♪メロンGET!これで最後だ!うりゃああああああああ!

メロンが効いたのか、こまなちゃんも食べたかったのか
最後の最後で頭が降りた。
「よし、引っ張れるぞ!」
と、同時に元気な泣き声が・・・
後でダンナに聞いたら、頭だけ出して泣いてたんだって。

ああ、よかった~。こまなちゃんがんばったね。
会いたかったよ~。

午後6時5分、女の子、2910㌘無事出産。。。。
とは、いかなかったのである。(私が)

後半に続く~




1日目、陣痛地獄

2009-11-19 15:40:46 | 怒涛の出産編
10月29日、朝、血圧を測ると看護師さんが
「8時、スタートです~^^」
と、陣痛促進剤を点滴してきた。そのまえに、バルーンと
呼ばれる子宮口を広げる「メトロイリンテル」を処方された。
痛くはないが・・・違和感が(泣)
陣痛いつくるのかな~・・・なんて思っていると、お昼ご飯が
運ばれてきた。・・・あれ?
お昼をぺろりと平らげると、先生が様子を見に来た。
「あの~、陣痛って、普通いつ頃始まるんですか~?」
との問いかけに
「う~ん、たまにいるんだけど、もうすでに痛い筈なんだよね。」
・・・・確かに、NSTは微妙に波打っている。
う~ん、やはり心配していたとおり、私って鈍感?!
やはり入院して正解だったか。家にいたら、わからなかったかも・・・。
点滴の落ちるスピードもMAX状態。先生がいうには
このまま、産める状態まで陣痛が来なければ、違う薬を投与して
再チャレンジになるんだそうな。。。。ひ~。何故?こまなちゃん?
お腹がそんなに気持ちがいいの?
そうこうしているうちに実母がやってきた。
「あれ~?まだ~?」
あたしだって、早くしたいわよ!き~っ!
とか、いっていると・・・お腹が・・・あれ?痛い・・かな?
と、それは突然やってきた!
「うきゃー!いた~い!いたたたたー!」
あまりに突然だったので、呼吸法とか頭から既にすっ飛んでしまい
ベッドの柵を鷲掴みにし、ガタガタと揺らした。
ついに来たか(笑)案外ちょろかったな?などと、気分はすでに分娩室。
確認しに来た看護師さんは、「子宮口、まだですね~。もうすこし^^」
あ、そうなんだ。って、いた~いっ!!!
おい、娘がのた打ち回っている横で居眠りするな!母親!
そこから、夕方ダンナが来るまで一行に子宮口開かず、
19時ころ、お腹をさするダンナ・・・仕事で疲れてるのにすんません(泣)
未だに呼吸法のコツ掴めず、柵をゴリラのように揺らしていた。
と、突然お腹で風船が割れたような感触とともに破水したのだった。
「看護師さん、呼んで~、破水した~」
来たよ~、きたきたきたぁ~!慌ててナースコールを押すダンナ、
「すいません、破産したっていってます!」
って、おい!!何いってるのよ、あんたは!
「破水だ!破水!」
ここへ来て、夫婦漫才やらすなよ!相変わらず、居眠りの母親。
笑いながら、看護師さんがやってきた。
「もうすぐかな~、子宮口が~」
陣痛は続く~、なんか、うんちがしたいような~
「あかちゃんの頭が圧迫してるので、そう感じるんですよ~
 踏ん張るならトイレは行っちゃ駄目です。おしっこはいいですけど^^」
・・・・地獄じゃ。この陣痛地獄から抜け出せるのなら。。。。
良からぬ考えが頭を駆け巡る。。。このとき、足踏みをして体を揺らすことで
陣痛を和らげていた。その姿は、トイレが満室で入れずに漏らしそうに
なっている小学生。

そうよ、よく病院まで間に合わなくて産んじゃう人いるじゃん!
だから、内緒で踏ん張って産んでしまってもわからない筈よ!
出しちゃえ!破水してるんだし、こまなだって出たいのよー!(言ってません)
しかし、そこは素人考え。そう簡単にはいかない。
時計はすでに、22時をまわった。
もういい!痛いし!帝王切開で出してくれー!

そして、最後通告
「タイムアウトです。これ以上、薬は使えません。また、明日8時スタートで。」

まじっすかー?!

「ごめんなさい。ごめんなさい。><;」
誤る私に、ダンナと母親が
「まあ、そう簡単にはいかんわな~。また、明日な」
と、帰っていった。

その後、一晩中陣痛促進剤の薬の効果が抜けるまで
(お医者さんによると、5時間で抜けるんだそうな・・・)
一睡もできずに一人陣痛と戦うのであった。

こまなちゃんが元気なのが唯一の救いである。
破水している以上、明日で決着はつく!
普通分娩か?、帝王切開か?
自分的には、後者なんだがなあ。。。。とほほほ。

時計は12時を回っている。
一人押し寄せる陣痛に足踏みで耐えるのであった。