学校のローソンでサラダを買って、学部の文献史料室(3階)で飯を食おうと思ったらドレッシングがないことに気がついた。サラダのフタには「ドレッシングは別売りです。」という小さなシールが貼ってあった。あたしはポケットに50円玉一枚を入れてもう一度ローソンまで行き、30円の和風ドレッシングだけを買った。さっきサラダ単品を買った時と同じ店員。「シールでよろしいですか？」と聞かれる。お前はあたしにドレッシングを手持ちで持っていけというわけか。この小さなドレッシングだけを。しかしあたしは反射的に言った、「はい」と…。その後、シールが貼られたむきだしの和風ドレッシングをポケットにそっと隠し、再び文献史料室(3階)に戻った。サラダはうまかった。ただしドレッシング込みで230円は高すぎる。しかしサラダだけを買った時点でドレッシングないですよとか別売りですけど大丈夫ですかとか言う優しさはあの店員にはなかったらしい。ひどい。心の中でドレッシングを買い忘れたあたしを嘲笑っていたに違いない…。
