カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

デニム

2011年04月08日 | Fashion

先日、日本ではデニム離れに拍車がかかっていて、

各デニムメーカーさんが新商品の開発に躍起になっていると聞いたのですが、ホント?

私はここのところ旅といえば日本を飛び越えてしまっていて、着地していないので、

日本のファッション事情を肉眼で確認出来ておらず解りませんが。

最近の日本の状況を考えますと、お洋服全般の売れ行きも伸び悩んでいるのでしょうか。

 

デニムというのは本来老若男女、体型問わず誰にでも似合うもののはず。

もともとストレートなシルエットで何の面白みも無い作業着だったものを、

着る人の個性やセンス、そして履き込んで行く事で生まれる自分だけのヒストリーが、

味付けをしてくれるという、なにか日本の紬のような奥深さが有ったように思うのですが、

最近のデニムは、シルエットのバラエティーが増え過ぎてしまったように感じます。

シルエット自体に個性が出過ぎると、着る人を選ぶようになってしまうと思うのです。

履きこなす事が難しいシルエットのデニムを最先端と言い切ってしまう事で、

普通を愛する人のオシャレ心がデニムから遠のいてしまったのかな?と思ったりもします。

使い手が、毎日使いながら自分自身で個性を加えて行けるモノ作りは、他人事では有りません。

なんて事を考えつつ、私の夏のデニムのバッグです。

 

濃紺の洗いのかかっていない、デニム本来の色です。

だらしのない格好は問題ですが、かしこまり過ぎるコーディネートは私らしくないのと、

私の住んでいる土地柄にもふさわしくないので、

素材はカジュアル、形はクラシックというコンセプトで選んだものです。

この辺のレストランのドレスコードには”ナイスカジュアル”というのが有って、

かなりの高級レストランでもそれで済んでしまいます。

でもこれが有る意味悩みの種。カジュアルの解釈は振り幅が大きいでしょ?

ナイスカジュアルというのは、実は大変奥の深いもののような気がします。


一緒に写っているボーダーのストールはTシャツのようなジャージ素材のもの。

私はここ2年程、この素材のストールを痛く気に入っているのですが、探すのが結構大変。

と、ついにスカーフの王道、ヨーロッパの老舗ハイブランドが出しましたね

去年辺りから、ディップ・ダイシリーズなど、

今までの鮮やかなものから少しトーンを落としたものが発表されていて、

今度は素材がジャージ。素晴らしいです。

一世を風靡したパシュミナや、トラディショナルなカシミア、シルク等々、

ストールの素材も沢山有りますが、肌触りの柔らかさ、シーズンレスな便利性

どんどん洗える気軽さ、コンパクトでシワにならないトラベルフレンドリーな素材で、

今の私はジャージ素材に軍配を上げたい気分です。


デニムからすっかり話がそれてしまいましたが、

デニムとTシャツはベストフレンドという事で。エヘヘ