冬の間、すっかり影を潜めていたあるものが、
再び我が家の郵便ポストに続々と届き始めました。
ガーデンファニチャーのカタログです。
中はこのような感じです。
ここは春の終わりから長~い夏の間中、降水確率ゼロパーセント。
ですので、写真のようにアウトドア用のラグなどを敷いた上に、
カウチやコーヒーテーブル、パラソルやデッキチェアーなどを配して、
お庭にもうひとつのリビングルームを作ることが出来ます。
気温が少しずつ上昇し、真っ青な空が現れ、こうしてカタログが届き始めると、
ウキウキと、この夏のガーデン・リビングルームのプランを考え始めます。
サン・パラソルも、沢山のカラーの中から好きなものを選ぶことが出来ます。
全ての家具を夏ごとに取り替える等というのではありませんが、
今年のテーマカラーを一色選んで、クッションやパラソルなどをカラーコーディネートするだけで、
見慣れたお庭が今年のお庭になります。
こちらは、ここ数年人気のあるガーデンファニチャーです。
ドーム型のシェードが付いた円形のチェアー。
真夏の日中の強い日差しを避けてお昼寝が出来そうです。
最初にこれを見たときは驚きましたが、あちこちで目にするようになり最近は見慣れました。
カタログには、このようにアウトドア用の小物類も沢山紹介されています。
夏場は庭のプールサイドでのお食事やパーティーも多くなりますから、
こういった物も必要になります。
このカタログは、私にとって住まいを預かる女性として、
また陶芸家としての両面から、大変役に立つ教科書です。
私の場合は庭を眺めながら、まずは夏の花壇に植えるお花の色を決めて、
そこからガーデンファニチャーの配置や小物の色合わせ等を考えるときの参考にします。
陶芸家としては、このカタログのようなお庭をお好みになり、
そのデザインの中で夏を過ごす方々のための器作りを考える時、
大切なイメージトレーニングの材料となるのです。
「ニッポンの夏」といった湿度や情緒のある風景に映える焼き物とは、
根本的に考え方を変えなくてはなりません。
色が溢れかえる、ポップで陽気でドライな庭に、土の素朴な風合いを自然にマッチさせて行く、
デザイン、色彩ともに、課題はとても多いですが、楽しいですよ。
私はこの時ばかりは、日本の陶芸を一切知らず、
ここで教えを受け陶芸家になった事に感謝したくなるのです。
さあ、夏の序曲が聞こえ始めた今日この頃、
楽しい気持ちで参りましょ