goo blog サービス終了のお知らせ 

カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

ガーデンファニチャー

2011年04月06日 | Articles

冬の間、すっかり影を潜めていたあるものが、

再び我が家の郵便ポストに続々と届き始めました。

ガーデンファニチャーのカタログです。

 

 

中はこのような感じです。

ここは春の終わりから長~い夏の間中、降水確率ゼロパーセント。

ですので、写真のようにアウトドア用のラグなどを敷いた上に、

カウチやコーヒーテーブル、パラソルやデッキチェアーなどを配して、

お庭にもうひとつのリビングルームを作ることが出来ます。

気温が少しずつ上昇し、真っ青な空が現れ、こうしてカタログが届き始めると、

ウキウキと、この夏のガーデン・リビングルームのプランを考え始めます。

サン・パラソルも、沢山のカラーの中から好きなものを選ぶことが出来ます。

全ての家具を夏ごとに取り替える等というのではありませんが、

今年のテーマカラーを一色選んで、クッションやパラソルなどをカラーコーディネートするだけで、

見慣れたお庭が今年のお庭になります。

こちらは、ここ数年人気のあるガーデンファニチャーです。

ドーム型のシェードが付いた円形のチェアー。

真夏の日中の強い日差しを避けてお昼寝が出来そうです。

最初にこれを見たときは驚きましたが、あちこちで目にするようになり最近は見慣れました。

カタログには、このようにアウトドア用の小物類も沢山紹介されています。

夏場は庭のプールサイドでのお食事やパーティーも多くなりますから、

こういった物も必要になります。


このカタログは、私にとって住まいを預かる女性として、

また陶芸家としての両面から、大変役に立つ教科書です。

私の場合は庭を眺めながら、まずは夏の花壇に植えるお花の色を決めて、

そこからガーデンファニチャーの配置や小物の色合わせ等を考えるときの参考にします。

陶芸家としては、このカタログのようなお庭をお好みになり、

そのデザインの中で夏を過ごす方々のための器作りを考える時、

大切なイメージトレーニングの材料となるのです。

「ニッポンの夏」といった湿度や情緒のある風景に映える焼き物とは、

根本的に考え方を変えなくてはなりません。

色が溢れかえる、ポップで陽気でドライな庭に、土の素朴な風合いを自然にマッチさせて行く、

デザイン、色彩ともに、課題はとても多いですが、楽しいですよ。

私はこの時ばかりは、日本の陶芸を一切知らず、

ここで教えを受け陶芸家になった事に感謝したくなるのです。


さあ、夏の序曲が聞こえ始めた今日この頃、

楽しい気持ちで参りましょ