カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

不愉快な写真

2011年04月30日 | Food

 

私には普段できる限り考えないようにしている事が沢山有ります。

考えても絶対にどうしようもないと分かっているからです。

これは海外で暮らす多くの方々が同じ思いで居られるに違い有りません。


ムリムリ、絶対に無理なのですよ。それをここで食べるのは。


そんな私に大変不愉快な写真をわざわざ送りつけて来た不届き者が居ります。

 

 

 

悔しいので写真を小さくしましたが、

それはそれは鮮明な、匂いが漂って来そうな写真でございました。

なぜこういう事が出来るのでしょうか?こんな事をして何の意味が有りましょう?

罵詈雑言を書き連ね、批判しましたところ、返事が来ました。

 

 

・・・・・だそうです。

友達は選びたいものです


美味しい物、召し上がってますか?


朝日の差し込む部屋で

2011年04月29日 | 王様

 

一年を通して、毎朝起きる時間に変わりはないのですが、

冬の間、目覚めてからしばらくは私の方が太陽が起きるのを待っていましたのに、

いつの間にかベッドルームの窓から差し込む朝日に起こされる季節になりました。

ベッドルームのドアが開くのを待ちかねて、王様は一目散にリビングの特等席に移動。

王様は朝が大の苦手。ここでもう一度寝るのです。

シェード越しに差し込む光が王様をシマシマ模様にしています。

コーヒーを飲みながら、再び寝ている王様を眺めていると、

刻々と光の位置が動いていくのが分かります。

さすがの王様も、スポットライトの眩しさに目を覚ましました。

が、まだぼんやりしています。何を考えているんだろう?

 

長く生きれば生きる程、人生の荷物や大切なものは増えていくのだと思っていました。

でも私の場合は違いました。

アレもコレもと欲張っていた頃も有りましたよ、もちろん。

沢山の出会いや別れを繰り返し、悲喜こもごもの経験を重ねて行くうちに、

自分の力量がどれほどの物かを思い知らされ、

人生の旅に持ち続けられる荷物はとても少ない事が身に沁みて来ました。

どうしても!

そう思うものはどんどん少なくなって行きます。

でもこれは私にとって寂しい事では有りません。

大切なもの達を100%の力ですべてを愛する事が出来る、

ちょうど良い分量になって来たという事です。

人の愛情は全部をトータルして100%というのでは有りません。

それぞれに100%づつの愛情を注ぐことが出来るのが嬉しい所です。

王様、お目覚めはいかが?

また今日も特別な一日が始まりますよ。

”大切なもの達を100%愛する今日”という特別な一日です。


どうかこのGWが貴方にとって、

大切なものを100%愛する為の心の休息となりますように。


Have wonderful, beautiful and loving holidays

 

 


シャツの可能性

2011年04月28日 | Fashion

引き続き、日々シャツを着て過ごしている私です。

着れば着る程その便利さと言いますか、可能性に感心しております。

どういう事かと申しますと、ひとことで言うと『一日中着替えなくて良いゾ~』デス。

昼と夜、お目にかかる相手や出掛ける場所の性質が違う事が有ります。

そのような状況で、自宅に戻って着替える事が無理な場合、

どちらかが、もしくは両方の席が中途半端な感じになって、

不愉快(私が勝手にね)なことも有ったのですが、それが解決出来るようになりました。

 

このような、至って普通の濃紺のシャツで昼と夜を乗り切ることが出来るからです。

 

これは昼のコーディネート。

フェドラとサングラスは強い日差し対策の必需品。

鮮やかなブルーのジャージ素材のスカーフで顔周りを引き締めました。

肩幅の狭い私はシャツを肩で着ることが出来ず、格好悪し!。

それがシャツ嫌いの原因だったのですが、

こうして胸元を開けて内側にコンパクトなスカーフを加える事で、

襟元が適度に開いてくれる事を発見いたしました。

 

で、こちらは夜仕様です。

フェドラやサングラス、スカーフといった小物を取り去りまして、

シャツをイン。胸元には大粒なパールのネックレス。

ピューターのチェーンベルトで艶を足します。

デニムはロールアップをフルレングスにおろしまして、

7センチヒールのローファーに履き替えました。

バッグは昼夜兼用で勘弁して頂きます。

カジュアル素材でカッチリデザインですので、まあどちらにも使えると思います。


パールのネックレスとベルト、ローファーを車に入れておけば、

全く着替える事無くイメージチェンジ出来て、昼夜を気分よく過ごせます。

夜のコーディネートも結構カジュアルですが、

この辺りなら、ほとんどのレストランは余裕です。


”一枚のシャツでも無限のコーディネートなんて雑誌のコピーを横目に、

『そんなのウソじゃん』などと思っていた私が愚かでした。

私は沢山の服が欲しいのではなく、ひとつのアイテムを追求するのが好きですので、

もうしばらくは、手持ちのシャツで色々楽しめそうな気がしています。


では

 

 

 


Paper Cup

2011年04月27日 | Ceramics

 

 

ガラスはプラスチックより優れているのかな?

ガラスと比べてプラスチックは味気ないのかな?

 

 

土は紙よりも味わい深いのかな?

土の方が紙よりも美しいのかな?

 

 

プラスチックでなければ果たせない役割がある。

紙の創り出す表情の面白さや美しさがある。

 

オン・ザ・ロック


プラスチックみたいに軽くて、

ガラスみたいにクールな口当たりで、

紙みたいに自由自在に陰影を描き出す、

土で出来たカップ。


愛情と好奇心のフィルターを通せば、

全ての素材が美しく面白い。


しばらく紙を追いかけてみようかな。

 

 


ハイライト

2011年04月26日 | Fashion

私はもう長い付き合いになるヘアスタイリストの彼が好きです。

よく働く男で、看板も出さず宣伝もせず、熱い情熱で静かにサロンを経営しています。

少し面白い経歴を持つ人で、かつてダンサーとして活躍していました。

ガラスアーティストでもあります。

流れ流れてこの地にたどり着いた辺り、私と同じ匂いのする人です。(怒られるかな?)

ヘアスタイリストは表現者だと私は思っていて、

信頼に足ると判断すれば、その表現の自由を奪うような注文はつけません。

最初の頃こそ、細かい希望等伝えていましたが、

彼を知るようになるうちに、私は彼の表現者としての作品が見たくなりまして、

注文をつけるのを止める事にしました。

私、これからここに来る時は今の自分を象徴していると思うファッションで来るから、

そこからインスピレーションを受けたヘアスタイルにするって言うのはどうかな?

そんなことを彼に提案しまして、しばらく考えていた彼が、”わかりました”って。

彼の作品は私とともに暮らし、動きます。

サロンを出てから再び戻って来るまで、私は彼の作品としてのヘアスタイルを預かる訳です。

彼の作品が台無しにならぬ様に、全体の雰囲気を配慮しながら過ごす緊張感が、

私は嫌いでは有りません。

 

今回私はこんなファッションで出掛けました。

シルクサテンのノーカラーブラウスと紺色のスキニーカーゴ、明るめのネイビートレンチ、

この間しばらくぶりに思い出したスカイブルーのローファーを合わせました。


約束より少し前にサロンに着きました。

しばらく私を眺めていた彼が、”それじゃ”と言いながらお仕事開始。

2時間半後、私のストレートボブに明るい色のハイライトが入りました。

何の文句も有りません。彼の作品ですから。

この次私はどんな気分でこのサロンを訪れ、彼はそれをどう受け止めて表現するのか。

そんな風に付き合えるヘアスタイリストと出会えた私は幸せです。