カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

朝日の差し込む部屋で

2011年04月29日 | 王様

 

一年を通して、毎朝起きる時間に変わりはないのですが、

冬の間、目覚めてからしばらくは私の方が太陽が起きるのを待っていましたのに、

いつの間にかベッドルームの窓から差し込む朝日に起こされる季節になりました。

ベッドルームのドアが開くのを待ちかねて、王様は一目散にリビングの特等席に移動。

王様は朝が大の苦手。ここでもう一度寝るのです。

シェード越しに差し込む光が王様をシマシマ模様にしています。

コーヒーを飲みながら、再び寝ている王様を眺めていると、

刻々と光の位置が動いていくのが分かります。

さすがの王様も、スポットライトの眩しさに目を覚ましました。

が、まだぼんやりしています。何を考えているんだろう?

 

長く生きれば生きる程、人生の荷物や大切なものは増えていくのだと思っていました。

でも私の場合は違いました。

アレもコレもと欲張っていた頃も有りましたよ、もちろん。

沢山の出会いや別れを繰り返し、悲喜こもごもの経験を重ねて行くうちに、

自分の力量がどれほどの物かを思い知らされ、

人生の旅に持ち続けられる荷物はとても少ない事が身に沁みて来ました。

どうしても!

そう思うものはどんどん少なくなって行きます。

でもこれは私にとって寂しい事では有りません。

大切なもの達を100%の力ですべてを愛する事が出来る、

ちょうど良い分量になって来たという事です。

人の愛情は全部をトータルして100%というのでは有りません。

それぞれに100%づつの愛情を注ぐことが出来るのが嬉しい所です。

王様、お目覚めはいかが?

また今日も特別な一日が始まりますよ。

”大切なもの達を100%愛する今日”という特別な一日です。


どうかこのGWが貴方にとって、

大切なものを100%愛する為の心の休息となりますように。


Have wonderful, beautiful and loving holidays