松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆公開政策討論会を視聴する(新城市)

2021-10-03 | 条例に基づく公開政策討論会
 10月2日に開かれた新城市の公開政策討論会をユーチューブで見た。パソコンで、ユーチューブを見たことがないので、少し、ドキドキした。

 新城市の公開政策討論会は、立候補予定者が、コーディネーターになって、相手方に質問し、自分の意見を述べる方式である。これまでの公開討論会では、質問を受けて、いいっぱなしになることが多いが、この方式なので、ずいぶんと、違う雰囲気になる。

 視聴して感じたことを、まずは箇条書きにしておこう。
(1)下江さんと白井さんは、考え方や発言は、ずいぶんと違うはずであるが、この討論会では、言ってることは、そんなに変わらないという印象を持った。とりわけ、今回は、生活安心政策がテーマなので、特にそうなのかもしれないが、できることは、おのずと限度があるからである。両者の違いを強いてあげると、下江さんは実践的なところに関心があり、白井さんは理念的な観点にウエートがかかる感じたが、実践の段階では、さほど変わらないことになると思う。

(2)こうした討論会では、相手方を遣り込めるような議論の仕方は、おそらく共感を得られない。そうではなく、どれだけ具体的で実践的なアイディアを出せるのかの勝負になる。その意味で、新城方式の公開政策討論会の場合は、批判型のポジショントークにならず、提案型の議論になっていく。逆に言うと、こうした公開政策討論会がなく、連呼型の選挙運動だけならば、ポジショントーク的な威勢の良い意見が目立ち、それで市民は判断することになってしまうということだろう。

(3)二人が言ったことを寄せ集めれば、実践的で、現実的な政策になるのではないかと思った。あらためて、地方自治において、選択肢の幅は、さほど大きくないことを、改めて確認できた。地方自治の本義は、知恵の出しあいである。

(4)立候補予定者は、よく勉強してきていることである。具体的な数字を出しながらの討論がそれを物語っている。これは質疑があるためだと思う。あるべき論だけでは、質疑に、答えきれない。この勉強の結果は、市長に当選した際には、すぐに、提案型の政策論議につながっていけるということである。

(5)この制度は、候補者の政策の優劣を争うものではなく、市民の知り権利に応え、市民が自ら考える機会をつくるものである。確かに、二人の話から、「そうなんだ」と知ることもできたし、「そうだよな」と思うこともあった。本来の目的通り、運営されたと思う。

(6)運営事務局は、やたら手馴れている感じがした。これはJCのOBが実行委員会に入っているからだと思う。これは、公設型だから、いい人材を確保できたのであろう。

・ティーズ(中継放送及び録画放送を予定しています。)
【中継放送(生放送)】
10月2日(土曜日)午後7時から(12ch)
10月7日(木曜日)午後7時から(12ch)
10月14日(木曜日)午後7時から(12ch)
※台風などで延期になる場合には、ページ下部の日時に変更されます。
【録画放送(再放送)】
10月20日(水曜日)午後7時から(113ch)(10月2日開催分)
10月21日(木曜日)午後7時から(113ch)(10月7日開催分)
10月22日(金曜日)午後7時から(113ch)(10月14日開催分)

・YouTube(いつでも視聴できます。)

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