松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

*座長の心得(寝屋川市)

2012-06-20 | 4.政策現場の舞台裏
 あちこちで会議の座長を頼まれることが多い。大学教授ということで座りがいいからだろうか。
 心がけているのは、メンバーの持っている力を引き出すこと。せっかく集まったメンバーであるし、みな力を持っている。それを出さないともったいないからである。
 そのためには、フランクな運営を心がけている。そのほかいくつかあるが、すぐには思い出せない。
 心がけていることのひとつが、言わんとしていることを十分に聞き取ることである。限られた場で、メンバーも十分に意を尽くす発言をすることができるとは限らない。不十分ならば、さらに発展させるように他のメンバーに目くばせして、話を継いでもらう。
 寝屋川市の地域協働検討会議では、市民委員のKさん、Hさんは、私の聞きたいことに実に適切に答えてくれるだけでなく、ほかの市民委員さんの言いたいことを自分の言葉で分かりやすく補足し発展させてくれる。地域には、本当に、人はいるのである。座長として一緒に議論していると、その人の考えていることや力量が見えてくるので、安心して目くばせして、「次に話して」と伝えることができる。
 また、この会議では、副座長をお願いしている同志社大学の永田先生には、いつも最後に議論のまとめをしてもらっている。いつもこまめにメモを取ってくれていることと、説明がクリアーなので、「私にはできないので」と言いながら、永田先生に振る。この日も、うまくまとめてもらった。ちなみに、私は、これまで副座長になったことはないが、なるほど人を見ているのだろう。
 この会議もあと1回となった。気心が知れ、本音の充実した議論ができるようになると、検討会議は終盤にかかる。もっと早い段階から、本音の充実した議論ができるように仕向けるのが座長の役目なのだろう。これには更なる研鑽が必要だと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆座長の選び方(本郷台) | トップ | ☆会議参加者の年齢(相模原市) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

4.政策現場の舞台裏」カテゴリの最新記事